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コミケ“臨戦態勢”はベローチェだけじゃなかった、来場者気遣う近隣ホテルの努力
ホテルもコミケ担当スタッフを中心に準備、“荷物預かり”にも細心の注意を
それだけに、コミケに向けた特別な気配りもなされており、「基本的に、全スタッフがお客様への対応ができるよう、コミケ担当スタッフを中心に事前準備を怠らず、情報共有を徹底しております」とのこと。近隣商業施設の“臨戦態勢”といえば、“店長クラスの精鋭が集まり接客する”という『カフェ・ベローチェ有明店』が有名だが、このようにホテルも、コミケ来場客を迎えるための準備に余念がないようだ。
また、飲食店などとは違い、ホテルだからこそ求められる対応もある。
「スタッフの増員はもちろんですが、期間中はお客様の“荷物預かり”が多く、予約内容が複雑なため、ベテランスタッフを要される場面は多くあります。お預かりする数も多いため、細心の注意を払っております」
“荷物預かり”が多いとは、まさにコミケらしい特徴。せっかく手に入れる“戦利品”だけに、第三者に預けることを心配する人もいるかもしれない。だが、このように来場者を慮ったサービスを提供してくれるのも、“コミケに馴れた”ホテルだからこそ。来場者にとって、安心して荷物を預けられるありがたい存在だ。
「マナーの良いお客様がほとんど」、一般客との“共存”にも配慮
「期間中は館内の仕様変更があり、一部公共サービスが閉鎖されたり、一部の玄関が閉まったりと、通常の仕様とは大きく異なります。そのため、お客様の混乱を招くことのないよう、ホームページ上での事前告知は必須です。もちろん一般のお客様もいらっしゃいますので、ご案内には注意をしております」
コミケ来場者と一般客が混在することになるホテル。最寄りの駅などでは、一部来場者が入場を急ぐあまりに問題行動を起こすことも報じられているが、ホテルではそのような混乱はないかと聞くと、「コミケ来場者のお客様はリピーターの方が多く、ホテルでのルールを守って頂いているマナーの良いお客様がほとんどです」との答えが返ってきた。
年に二度、目当てのグッズを手に入れたり、渾身の作品を出展する一大イベントであるコミケ。もちろんホテルにとっても、多くの宿泊客が見込める大事な期間であることは間違いない。一方で、宿泊して来場する人にとっても、コミケならではの気遣いやサービスを提供してくれるホテルの存在はありがたいはず。今後も変わらずルールを守って、win-winの関係を続けてほしいものだ。