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ORICON NEWS
なぜ人気? 1000万個を売り上げる“シャクレ”動物のカプセル玩具、海外でも話題に
日本を飛び出し国際的なコミュニケーションツールへ
――“シャクレた動物”というユニークなフィギュアが商品化に至った経緯を教えてください
「弊社では年1回、クリエイターによるカプセル玩具企画のプレゼンが行われます。『シャクレルプラネット』の場合は、企画の面白さがわかりやすい点と、モチーフが誰もがなじみのある動物だということ、さらに、ネーミングが面白かったので総合的に評価が高く商品化に至りました」(パンダの穴クリエーティブディレクター・飯田雅実さん)
「第1弾の発売から2年が経ちますが、新作を出すとSNSを中心に『待ってました!』『楽しみ!』『急げ!』などのコメントがあり、いまだに商品を探してはコレクションしていただいています。また某有名な方々にもご紹介いただいたり、台湾でも写真やコメントなどで楽しんでいる様子を見かけます。あの小さなフィギュアが、まさかインターナショナルなコミュニケーションツールとなるとは、驚くと同時に、大変感激しています」(飯田さん)
鋭い形状からケツあごまで、動物に合わせた“シャクレ”具合を追求
「一見リアルな動物フィギュアのようでいて“あご”だけがなぜかシャクレている意外性と、愛嬌のある顔立ちが魅力だと思います。思わず人に教えたくなるような、不思議な存在感があるのではないでしょうか」(シャクレルプラネット企画者・遠山陽二郎さん)
――商品開発時に苦労したのはどんな点でしょうか?
「開発当初は、シャクレた動物が存在しないため“シャクレ”具合の研究に始まり、アゴの先の形状だけでなく、唇やエラを張らせることで、より分かりやすいシャクレ感を導き出しました。その形状もレギュラー形状から始まり、鋭い形状だったり丸い形状だったりケツアゴにしてみたりと、動物に合わせて”シャクレ”を進化させながら追求しています」(遠山さん)
――計算された“シャクレ”がファン心をくすぐっているんですね。その他のこだわりはいかがでしょか?
「ガチャは、1シリーズ6種類制作をしますが、主役級の大きな動物から海洋系、小動物系、かっこいい系、かわいい系、憎らしい系などから、バランスよく選んでいます。またPOPのデザインについても、企画やテーマに合わせた世界観が、より伝わりより広がる様に、手作りのフィギュアたちに合わせ、手作りのドローイングなどでデザインする様にこだわっています」(遠山さん)
今後はガチャと雑貨で「あんなことやこんなことまで」を検討中
「カプセルを開けるまで何が出るが分からない玩具のため、売れ行きからは判断できませんが、反応を見ているとパンダやライオンが人気のようです」(パンダの穴クリエーティブディレクター・飯田雅実さん)
――ファンは自宅のトイレにディスプレイしたり、会社のデスクに飾ったりと色んな楽しみ方をしていますが、どのような遊び方を望まれますか?
「遊び方はそれぞれだと思いますが、たくさん集めて、自分もお友達も職場の仲間も、子供から大人、お爺ちゃん、お婆ちゃん、ご家族まで、みんなで楽しく仲良く一緒にシャクレてください(笑)。シャクレは、進化です」(飯田さん)
――今後の『シャクレルプラネット』の展望を教えてください
「これからも国内外のグッズやイベントの展開を増やしていきつつ、より質の高い面白い物作りを目指していきます。ガチャや雑貨で“あんなことやこんなことまで!?”が、待っているかもしれません。乞うご期待ください!」(飯田さん)