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【ガンプラビフォーアフター】ガンプラは“顔が命” 人気模型誌ライターが語る「前例のない作品」への挑戦

 1980年代、ちびっ子から大人まで空前の“ムーブメント”を巻き起こした「ガンプラ」。その後、発売から38年間で累計4億5000万個以上を出荷。HG、MG、RG、PGといったカテゴリー分けで試行を繰り返しながら今なお進化を続けている。そこで今回、模型雑誌『月刊ホビージャパン』(ホビージャパン)でライターとしても活躍する実力派モデラー・keitaさんにインタビューを実施。「ガンプラ」進化の一翼を担ってきたモデラーの匠の技術について、その真髄を聞いた。

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ガンプラは「真似て作りたい」と思ってもらうことが大事

――ガンプラをはじめたきっかけを教えてください。
keita小学生の時に再放送のガンダムが流行ったのと、『コミックボンボン』(講談社)等でガンプラ作例を見たのがきっかけです。

――ガンプラを制作するうえで、こだわりの造形箇所を教えてください。
keita難しい質問ですね(笑)。基本的に全てにこだわりますが、あえて言うなら完成時のアウトライン(バランスや各部のラインのつながり)を特に意識してると思います。

――Keitaさんの作品は美麗な塗装に圧倒されます。作品を塗装する際、どのあたりに一番気を使うのでしょうか。
keita塗装と工作は別と考えがちですが、実は工作のほぼ全てが塗装の為の下地なんです。最終的に目に飛び込んでくるのは塗装された面ですので。なので、塗装を考えた下地(工作)を徹底しています。表面処理が大事なのはその部分だと思っています。

――keitaさんは『月刊ホビージャパン』でライターもされています。ガンプラ好きに納得してもらえる作品作りのコツはなんでしょうか?
keita雑誌作例は、より「真似て作りたい」と読者に思ってもらうような作品でないといけないと思っています。また、細かい部分のこだわりと“精度の追求”は大切です。特にガンプラは“顔が命”な部分があるので、顔へのこだわりは特に強いです。

――これまでの作例で特に気に入っている作品を教えてください。
keita全部好きなので選べません(笑)。それぞれにこだわりと思い出があるため、一つを選ぶのは難しいですね。それほど愛着を込めて作っています。

ガンプラはトライ&エラーの繰り返し「技術向上に近道はないです」

――モデラーにとって一番必要な技術とは何ですか?
keitaこれは無いとダメだと言う技術もなく、逆に必要ない技術もないと思います。自分が欲しい、作りたい作品に必要な技術を適切に選ぶ選択眼でしょうか。

――作例に合わせた“技術の取捨選択”が重要なんですね。その見極め技術を身につけるには時間がかかりそうです。
keita結局は「目標」が大事かと思います。そのためにトライ&エラーを繰り返すしかないと思います。ガンプラ制作に近道はありません。

――次はどんな作品にチャレンジしたいですか?
keitaそうですね。毎回そうなんですけど「前例のない作品」を目指しています。

――keitaさんにとって「ガンプラ」とは。
keita趣味であり仕事であり、ある意味「keitaの存在意義の一つ」です。

取材協力:ホビージャパン
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