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(更新: ORICON NEWS

「ノッポさんに憧れて」世界で唯一の“セロテープアート作家”が語る“黄金の造形”の魅力

 誰もが知ってるセロテープ(R)。そんなセロテープのみで平面から立体まで幅広いアート作品を制作する、世界で唯一のセロテープアート(R)作家・瀬畑亮さん。一見、素材がセロテープだと分からない程のクオリティを誇る作品たちは一体どのように制作されているのだろうか。今回、アーティスト活動20周年を迎えた瀬畑さんに、セロテープアートとの出会いや魅力、制作方法について話を聞いた。

セロテープ誕生の秘密は、幼少期に憧れた“ノッポさん”

 セロテープアートとは、その名の通りセロテープを丸めるなどして制作されたアートのこと。大小含めて250作品以上を手がけてきた瀬畑さんは、2004年に大手テープメーカーのニチバン株式会社と専属作家契約を結び、“世界で唯一”のセロテープアート作家として活動している。

 セロテープアートに目覚めたきっかけは、「子供の頃に放送されていた『できるかな』(NHK Eテレ)のノッポさんの真似をするんですが、よく失敗してセロテープを丸めるんです。それが塊になると気づいてその楽しさにハマっていきました」と、セロテープアートの原点を語る。魅力については、「誰もが一度はセロテープを丸めたことがあると思います。身近な素材で作品を作るということ、そういった親近感が作品の特徴であり、魅力だと思っています」とコメント。

 一番の自信作は、7年以上をかけて今もなお制作途中の「セロフラワー オリジナル 〜未完の花〜」とのこと。「制作過程も含めて一つの作品になっています。花が咲いたり、枯れたりするというストーリーも観てもらいたいです。あと30年は作り続けようと思っています」と自信作を語る。今後挑戦してみたいテーマについて問うと、「作りたい作品のアイデアは常に溢れてきます。抽象作品などは作りながら考えていますし、セロテープの新しい表現に挑戦し続けています」と、セロテープの可能性を常に模索している。

ワークショップで子どもたちにセロテープアートの魅力を伝えたい

 制作時に大変なことは、ほこりが入らないように作ることとのことで、仕上げ間近は極力ほこりの出ない環境で作業を行っていると語る。また、「セロテープは時間が経つと、白色から黄金色に変化します。それ故に“黄金の造形”と呼ばれることもあります」とセロテープならではの特徴も。

 「憧れのノッポさんの背中を追うように、子どもたちに向けて、セロテープ工作を体験出来るワークショップを大規模展の際に開催しています。そういった活動を通して、セロテープアートを文化にしていくことが夢です」

 瀬畑亮さんの作品は、神奈川県『FEI ART MUSEUM YOKOHAMA』にて28日まで開催中の個展『セロテープアート(R)展 2018 in 横浜』にて鑑賞することが出来る。

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