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ORICON NEWS
広がる“麻辣ブーム”を専門家に聞く、しびれたい「マー活」にも注目
激辛ブーム再び? 各方面で激辛商品が注目、新たな“マー活”ムーブメントも
Yahoo!ショッピングによると、「麻辣」関連商品の売れ行きは6月末時点で前年比3倍の売り上げで推移しているほか、激辛麻婆豆腐が人気の「炎麻堂」と同社の激辛好き女子社員が共同開発した炎魔湯麺(ENMA-TANMEN)を16日に発売。なんと辛さは従来メニューの15倍だというから驚きだ。
その他にも、辛い物を求める“ヒーハー女子”という言葉が出てきたり、グルメ雑誌を見れば「麻婆豆腐」や「タンタンメン」特集も頻繁に展開されている。夏という季節柄もあるが、“激辛ブーム”の再来を感じさせるトピックがそこかしこで見受けられるのだ。その中でも盛り上がりを見せているのが、しびれる辛さの本格四川風の麻婆を食べ歩く“マー活”というムーブメントだ。
以前のブームでは辛さを追求、現在は“旨味との共存”がポイント
そんな流れの中で人気を博しているのが、麻婆や、担々麺、酸辣麺など“辛いだけじゃない”麻婆メニューだ。特に、近年日本の麻婆豆腐・担々麺は大きく様変わりしている。日本人に馴染みのある麻婆豆腐と言えば、赤味噌をベースにした甘辛い味付けが主流だった。しかし、今どきの麻婆豆腐は花山椒を使った香りの豊かさと、唐辛子由来だけではないスパイシーで“しびれる辛さ”を売りにしている店が増加。いわゆる本場の味わいが人々を“マー活”に誘っている。SNS上でも「#マー活」というハッシュタグで食べ歩き写真を投稿する流れもできている。
ラーメン業界も麻婆麺がトレンドの兆し
「中目黒の1号店は売り上げが右肩上がりで好調です。お客さまの6〜7割が麻婆麺を注文されます。実は、30年前は、激辛メニューなんてラーメン界にはありませんでしたが、シンガポールの料理を食べた時、辛いだけじゃなくて旨味があるんだと知りました。醤油ラーメンのうえに麻婆あんがかかっているものは昔から世の中にはありましたが、食べ進めるうちにあんがスープに溶けてしまう。それなら、麺全部を麻婆豆腐で覆ってしまえばいいと思ったのが、オリジナルの麻婆麺ができた背景です」(金子氏)
三宝亭の麻婆麺は、花山椒を使った香りと、しびれる辛さが特徴。しかしながら、辛さは控えめで、旨味を存分に感じられる麻婆麺を提供している。麻婆に使うひき肉は、すべて店で挽いて作り置きをせずに、注文が入る度に炒めて使う。それによって、深い旨味がスープに溶け込むのだそうだ。テーブルセットに山椒とラー油があり、自分好みの風味に調節できる。辛さを求める客は、オプション料金で辛さの追加も可能だ。
激辛メニューの人気の秘訣は、記憶に残る“食体験”
「激辛ブームに乗ったわけではないんです。私どもは中華料理がルーツでして、料理としてラーメンを捉えた時に、おいしい+αの体験を提供できると思いました。おいしいものであることは大前提ですが、しびれる、“辛い!”と言い合う、汗をかく、こんなの食べたことないと記憶や思い出にも残る“食体験”が人気の理由じゃないでしょうか」
ラーメンは、麺、スープ、具、油に至るまで研究されつくされていて、“まったく新しい味”や、新しいブームがなかなか起こらないとも言われている。そんな中で、麻婆麺は、ラーメンに“新しい体験”をもたらしているのが人気なのかもしれない。
SNSの反応を見ると「程よい辛さと痺れがあり、ライスが欲しくなる!」「山椒が食欲をそそる」といったツイートがあり、麒麟・川島明は「山椒の辛味はキングダムの楊端和を思わせるような美しいキレ」「美容院のついでに寄っていたが、今やここの麻婆麺が食べたすぎて早く髪よ伸びろと日々思っている。これが恋というものか」と絶賛している。
飲食業界で注目されている激辛&麻辣ブーム。クセになる理由は、味覚だけでなく記憶に残る食体験にありそうだ。今後のブームの広がりについて、引き続き注目していきたい。
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