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武井壮、次世代ご意見番に王手? 強気発言でも炎上知らずなワケ
スポーツだけでなく社会問題への鋭い提言も メディアも注目する発言力
日大加害選手の会見があった同月22日、「スポーツってよ、努力して夢叶えて幸せになるためのもんだろう?大人のくだらねえ権威争いとか保身の為に子供達を扱うもんじゃねえだろうよ」「反則したり若者苦しめたり彼らが人生投げ出してまでも『勝たなきゃ食って行けない』ような業界じゃ未来はねえよ」とツイートすると、「武井壮さんのこういうのホント好き。正しいことを正しいと言える人間にならんとな」、「もはや武井壮さんにスポーツ界の現在、そして未来を託したい」といった称賛の声が相次いだ。
また、4月に投稿したSNS上の誹謗中傷問題に対する持論も際立っていた。自身への中傷ツイートを投稿したユーザーに対し、「ネットはもうネットだけに隠れた世界じゃないよ、世界中に向けて発信してコミュニケーションもビジネスもできる公的なツールだと思う」と指摘。多くの賛同を得ると同時に、なんと“アンチ武井”だったユーザーと和解まで果たしている。
こうした支持を裏付けるように、ネット上には武井の発言を集めた“武井壮の名言まとめ”サイトが多数存在する。芸能人のブログやツイートの炎上が頻発する昨今において、極めて稀なことと言えよう。
40歳を超えても世界レベルの身体能力 ”本物”だからこその説得力
そんな武井の発言が視聴者の共感を得るのは、ひとつに彼が“本物”だからという点にあるだろう。バラエティタレントでありながら、白いタンクトップからのぞく筋骨隆々の肉体は伊達でなく、陸上競技の日本一を決める「日本陸上競技選手権大会」の十種競技で優勝するなど(1997年)、アスリートとして輝かしい実績を持つ。
今でも現在進行形でスポーツに挑み、2015年には世界マスターズで優勝。プロ野球の始球式で140キロ投球を目指すなど、武井のスポーツに対する情熱にはまったく嘘がない。それだけに武井の言葉には「本物としての説得力」が備わっており、視聴者も“納得”できるのだろう。
個人事務所の強み? 忖度なしの意見が反対派にも響く
最近は、70畳ものリビングがあるマンションに住んで高級車を乗り回すなど、豪勢な暮らしぶりを明かしているが、個人事務所なのでギャラの取り分が100%であることを堂々と報告しており、ネタにはなれど非難・炎上の対象にはなっていない。
これまでの武井の半生は決して順風満帆とは言えない。30歳を超えてプロ野球入りを目指すが、「32歳で入団テストを受けさせてくれる球団がない」ことに気づいて諦め、アメリカにゴルフ留学するも夢破れている。芸能界でブレイクするまでは、陸上のみならず競輪選手、プロゴルファー、プロ野球選手の個人トレーナーなど「スポーツでメシを食べていた」時代があるとも明している。しかし、そうしたさまざまな人生経験を積んでいるからこそ、武井の発言には重みがあり、共感も得られるのだろう。
現在レギュラー出演する『バラいろダンディ』(TOKYO MX)の「タンクトップの上にスーツを着用する」といった姿に象徴されるように、スポーツ以外の知的なジャンルでも超人ぶりを発揮してもらい、これからも視聴者に響くコメントを届けてほしいものである。