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10周年のももいろクローバーZが4人体制で本格始動「後ろを振り向かないのは私たちらしい」

ももくろ

 シリーズ26作目となる『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜』でカスカベ防衛隊に立ちはだかる敵は“パンダ”と“ラーメン”!? そんな“おバカンフーアクション超大作”で主題歌を担当する、ももいろクローバーZ。4人体制となって初のシングル『笑一笑〜シャオイーシャオ!〜』は、ももクロらしい、前向きで元気が出てくる一曲だ。しかし、その制作の裏では変化する状況への不安や葛藤もあったようで…。グループとして10周年を迎える現在の彼女たちの心境を尋ねた。

「本当にももクロでいいの?」しんちゃんとのコラボは夢のよう

――新曲『笑一笑〜シャオイーシャオ!〜』が『映画 クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜』の主題歌に決まったときの気持ちをお聞かせください
高城れに 本当に小さい頃から親しみのあるアニメだったので、「ずっとテレビで観ていたしんちゃんたちと一緒に何かできるなんて!」と興奮したのを覚えています。こんなこと夢にも思っていませんでしたし、嬉しいのと同時に「私たちにできるのかな?」っていう心配もありました。でも実際コラボさせてもらえてすごく楽しかったし、しんちゃんと私たちが一緒に映っている映像を見たら感動しちゃって…。この作品は家宝にします(笑)!

――劇中でもアイドルグループ『くろぐろクローバーZ』として登場していますが、キャラクターになってみていかがでしたか?
佐々木彩夏 ももクロをモデルに描いてくださったのがまず嬉しいですし、私たちもグッズとかでキャラクターにしてもらうことがあるんですけど、だいたいいつも顔の特徴を誇張されて可愛くないことが多いんです(苦笑)。私だったら顔が極端にまんまるだったり、リーダーだったらおでこがめっちゃ広かったり(笑)。今回は可愛く描いてもらったのでとても嬉しいです。
――「笑一笑」は中国語で「笑おう」という意味があります。皆さんが最近笑顔になった出来事は何でしょうか?
玉井詩織 今、全国ツアーを回らせていただいているんですが、私たちは食べ物を生きがいにしているところがあるので、その土地のご飯のお供を毎回楽しみにしています。この間食べた瓶詰めの海苔の佃煮、美味しかった〜!
百田夏菜子 雲丹海苔とかもめっちゃ美味しかったよね。

――皆さん食の趣味が渋い(笑)!
百田夏菜子 そうなんですよ。私たちそういう食べ物が大好物で、「ももクロの楽屋は乾き物の匂いがする」って言われているぐらい、乾き物が好きなんです。しかもそんなお酒のおつまみみたいな食べ物を、飲まずにひたすら食べるっていう。メンバー各々が全国ツアーの前にその土地のロケに行って、いろいろ買ってきてくれたりするので、最近はそれがすごく楽しみ。やっぱり美味しい食べ物があると笑顔になっちゃいますね。
高城れに 私は速度制限中だからWi-Fiがある場所や、マネージャーさんやしおりん(玉井詩織)がテザリングしてくれるとすごく笑顔になれます。けっこうな率で速度制限になるので(笑)。

急な4人体制に不安も。「でも、前を向いて頑張っている姿を、ファンに見せたい」

――『笑一笑〜シャオイーシャオ!〜』は4人体制となって初のシングルですが、寂しさや怖さみたいなものは感じていますか?
高城れに 最初はこれから4人でどうしていくんだろうって不安もありました。でも、そんなタイミングでこの映画のお話をいただいたんです。だから寂しさや怖さの余韻に浸る暇もなく、お仕事に没頭することができて。
百田夏菜子 4人体制になった次の日からこの衣装を着て取材を受けていたので、前日のライブを引きずる暇がほとんどなかったんです。なのでこのタイミングで映画のお話をいただけたのはすごくありがたかったなって。「後ろを振り向かない」というのは私たちらしいし、このお仕事をしているときはしんちゃん、ネネちゃん、風間くん、マサオくん、ボーちゃん…など映画のキャラクターみんなが仲間でいてくれるような感じがしたんです。だからちゃんと前を見て歩くことができました。

――それでもやはり変化には“痛み”がつきものです
佐々木彩夏 4人バージョンとなった振り付けを新たに覚え直さなくてはいけなかったので、ライブではほとんど新曲をやるみたいな感じでした。

――それはかなり大変な作業だったと思うのですが…
佐々木彩夏 それでも全曲覚え直しましたね。今回はフォーメーションだけじゃなく、振り自体をまるまる変えちゃっている楽曲もあります。それに、歌うパートもそれぞれ増えているので、間違えないようにしなきゃっていう緊張感が常にあります。
玉井詩織 長く踊ってきた楽曲もあるので、それが身体に染みついちゃっているというか。頭ではわかっているのに、勝手に前の振りを踊っちゃたりして。「あ〜ヤバイ! やっちゃった…」みたいな。
百田夏菜子 あと自分の歌うパートでマイクを持っていく癖はあるんですけど、新しく加わったパートでマイクを口に近づける癖がまだついていないんですよ。踊りに集中していると歌うことを忘れてしまい、「あ! 今自分のパートだった!」と後になって気付くんです。
一同 あるある〜!

「新しい振りも、私たちと一緒に覚えてくれたらうれしい」

「新しい振りも、私たちと一緒に覚えてくれたらうれしい」

――モノノフ(ももクロファンの総称)たちの反応はいかがですか?
玉井詩織 振りを覚えてくださっている方たちが多いので、ライブで新しい振りを披露すると「何だこの動き!」みたいに戸惑っているのがステージから見えるんですよ(笑)。そういうのを見ると「私たちと一緒に覚えようね」って思います。
百田夏菜子 そうそう! 「そこで踊っちゃうのすごくわかる〜!」って思うよね(笑)? でもそういうのも含めてライブを楽しんでほしくて。

――新たな振りに、新たな歌唱パート。こうして“新しいももクロ”が見れるのはモノノフにとっても、すごく楽しみなことだと思います
佐々木彩夏 5月22日・23日には東京ドームで10周年ライブも控えています。「どうせ新しく振りを覚えるならしばらく歌っていなかった曲も練習しよう!」ということになり、しばらく歌っていなかった過去の楽曲も積極的にライブのセットリストに加えています。眠っていたももクロの作品を再び掘り起こして、これをきっかけにファンの皆さんに新たなももクロを見せていきたいです。

――グループとして変化していくからこそ、その先にある可能性も見出せる、と。
玉井詩織 先程れにちゃん(高城れに)が話していたように、最初は4人となることに不安もありました。けど私たちはこうして新しいももクロを見せられることにとても前向きで。グループとして10年も活動していると、どうしても“飽き”がきちゃうと思うんです。でも、ここで4人体制となったももクロが、前を向いて頑張っているところを見せたら、またファンの方たちが驚いてくれるかもしれない、喜んでもらえるかもしれない、と良い方向に捉えていて。あれもやってみよう、これもやってみようって今すごくワクワクしています。

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