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森泉、“DIYお嬢様”で好感度上昇、太っ腹気質と何でもやる実行力のギャップが人気
天然モノの“お嬢様”で話題になるも、それが批判の対象にも
『おしゃれイズム』放送開始当初はほとんど無名の存在でありながら、“留学経験あり”、“英語ペラペラ”、“桁違いの金銭感覚”、“豪邸の自宅映像”、“試着せず値札も見ずに買い物する”、などの絵に描いたようなセレブエピソードを持ち、森英恵の孫というネームバリューを武器に、臆することなく“お嬢様っぷり”を発揮する姿は、ときには(どうせ世間知らずなんだろう?)、(親の七光りでは?)などの反感を買うこともあった。
『ボンビーガール』出演を機に、お嬢様どころか“野生児”のような対応力が開花
また2016年には、いわば“体張り系番組”の代表格でもある『無人島0円生活』(テレビ朝日系)にモデル・長谷川潤とともに参戦し、得意のDIYで快適な家づくりを担当。何も道具がない中、番組の発表会見では「その場にあるもので作ろうとできたから、逆に燃えた。次から次へと、自然の大切さも一緒にわかりながら作れた。本領発揮できた」とコメントしている。お嬢様どころか“野生児”のような対応力を見せたのである。
4000万円戸建てを自腹購入もリフォームは自ら実行! 太っ腹な姿勢も健在
また、例えば『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)では「泉組」という大工集団を率いて、電動ドライバー片手に、まるで専門業者のようにドッグランや動物の遊び道具を建築する。実際、自身も動物好きを公言しており、月々のエサ代もバカにならないくらいのペットを飼っているが、“お嬢様”だからこそ養っていける説得力がある。お金持ちの道楽と言われかねないが、完成品の動物への気遣いを見れば愛情は本物だということがわかる。そこにも“必要なことにかけるお金は惜しまない”姿勢が見て取れる。
本来、“お金持ち”であることは叩かれる材料のひとつであり、“セレブキャラ”を売りにタレントを続けていくことも、キャラ変して成功することも難しい。また、今やママタレとなった神田うのや、体当たりでバラエティ番組に挑んでいる河北麻友子など、庶民を若干見下すような天然の発言がかつての“お嬢様キャラ”の主流だった。しかし、今や100万フォロワーを誇る妹の星(ひかり)と同様に、セレブ感のある写真をインスタグラムなどに投稿すれば、その堂々たる煌びやかさとテレビで見せる“DIYキャラ”とのギャップで森は憧れの対象になっている。屈託のない“生粋のお嬢様”ぶりを発揮しながらも、DIYのようなお嬢様とは無縁そうな一面も見せて、さらに好感度を上げた。DIYよろしく、“お嬢様”と“庶民”の間にある壁を見事に壊し、独自の立ち位置とオープン過ぎるキャラクターという免罪符を手に入れたのだ。
そのきっかけとなった番組『幸せ!ボンビーガール』への出演も、今年の4月で5周年。昨年『第2回 DIY AWARD』を受賞した際、「今までいろんなものを作ってきたことが認めてもらえてうれしい。役立つものをもっと作っていきたい」とコメントしている。天然もので嘘偽りのない“生粋のお嬢様”でありながら、今後もさらにそれを裏切る“新しいお嬢様像”で、視聴者を楽しませてくれるだろう。