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西野亮廣×スタディサプリ講師・坂田薫 授業だってエンタメ! 二人の“勉強観”とは?

自分の好きなことを仕事にするための手段が「勉強」(坂田)

――そもそも「勉強」とはいったいなんなのでしょうか?坂田先生はいわゆる大学受験のための予備校講師をされているわけですが、西野さんは大学に行こうと考えたことはありましたか?
西野亮廣確かに大学に行こうと思ったことは一回もないです。そんなことよりも面白いことがしたいから。「ウォルトディズニーを倒したい」と思ったときに、東大に行っておいたほうがいいなら行くんだけど、たぶんそこにコミットする時間は遠回りですよね。

 ただ勉強はとても重要だと考えています。理由は、行動を起こす時に必要なのが情報だからです。よくみんな勇気(が必要)とかいうんですけど、行動するときに勇気なんてそもそもいらないと思っています。今日家を出て、ココ(新宿)に来るまで、勇気なんて使っていません。それは、新宿に来るまでの情報を全部知っているから。これが、アマゾンの奥地行くとなったときに、ちょっと億劫になるのは「変な虫いるのかどうか」とか「何を準備していったらいいのか」を知らないから。だから行動を起こせない。

 だから勉強をしていると、行動を起こしやすいですよね、情報が後押しをするから。ポジティブシンキングじゃなく、ロジカルシンキング。全行動を起こすために、勉強をして情報をいれておいたほうがいい。

――坂田先生は予備校講師の立場から、勉強というものをどのようにお考えですか?
坂田薫西野さんのおっしゃること、すごくよくわかります。好きなことを仕事にするために、すること。好きなことをやって、お金をもらえるって最高でしょ?「明日月曜日かぁ、仕事かぁ」といいながら働きたくないですよね。それより「今日も仕事で嬉しい」と生きていけるほうが絶対に幸せ。
自分が好きだと思ったことを突き詰めて形にする際に、勉強って必要だと思っていて。西野さんもおっしゃっていたけど、勉強で情報が入ることで行動に移せるようになる。だから私は、自分の好きなことを仕事するための手段が「勉強」だと思っています。

“お金”に特化した授業は絶対に必要(西野)

ーーお二人がこれからの日本の教育に臨むことや、変わってほしいと思っていることはありますか?
西野亮廣難しいなぁ。スマホですかね、スマホ使わせて。もう紙とペンは、普段の生活で使わねぇからという話です(笑)。スマホを授業中に禁止して、紙とペンを使うって、僕が子供のときで考えると、紙とペンを禁止されているようなもの。そんなもんはダメだ!と言われて、筆と半紙を渡されているようなもの。普段の生活で使っているもので、ストレスを感じずに勉強したいです。

 高校とかに講義で呼ばれることがあるんです。それで、例えば絵のことを話していて、「伊藤若冲が…」となった時に、みんな知らないわけで。そのときにスマホがOKだったら、今見て! とそこから話を進められるのに、禁止になっているものだから、その場では想像をしてもらって、家に帰ってから見てもらうことになってしまう。スマホが使えないというのは、随分勝手が悪く感じますね。


――坂田先生は実際に教壇に立たれているわけですが、スマホなどのテクノロジーと教育の関係についてどのようにお考えですか?
坂田薫予備校講師の中には、板書とかテキスト自体をiPadにいれて授業をしてらっしゃる方もいます。個人的には、講師だけでなく生徒にも取り入れていくべきだと思っています。「授業に集中しなくなる」という大人もいらっしゃるかもしれませんが、授業のほうが面白ければ、生徒は授業に集中すると信じています。ただし、私は意識の高い生徒が集まる「予備校」という環境で講義をしているのでそう言えるのかもしれません。

 勉強に対する意識が低い学生も混在している場所では、彼らの意識を変えることから始めなくてはいけません。それは大変な作業だと思います。しかし、IT社会に生まれ生きていく学生たちに、それらを排除した教育を行うのは不自然かつ無理があるでしょう。テクノロジーを取り入れることを前提に、現場の先生方と最善の策を探っていく必要があるでしょう。これからの時代にあった方法が必ず見つかるはずです。

――もし西野さんが学校の先生になったとして、国語算数理科社会以外に教えるべき事柄ってなんだと思いますか?
西野亮廣お金の話をしっかりしたほうが良いんじゃないでしょうか。使わないんだったらいいんですよ、別に。でも絶対使うんだから。お金の話が、禁句みたいになってるじゃないですか。それが随分気持ち悪いなと感じます。お金の話は教養として知っていても良いんじゃないですかね。

坂田薫私も必要だと思います。それが様々な勉強へのきっかけになったり、上手く生きることにつながると思うからです。日銀の方が「お金との付き合い方」について話してらっしゃる記事を拝見したのですが、私自身も勉強になりました。

――なんでお金の話をしちゃいけない雰囲気になってるんですかね?
西野亮廣受験じゃないですか?受験にでてこないから、あそこが変わらない限り科目は変わらない。あと、お金オンチを量産しといた方が国民を支配しやすいですよね。支配力の低いバカが考える最善策だと思います。

――坂田先生は受験を控えた生徒さんに教えてらっしゃいますが、いかがでしょう。
坂田薫とにかく楽しんで勉強してほしいという思いはありますね。楽しんで、それが点数に繋がるんだったら、これほど嬉しいことはないですよね。別に経済学部に行くにしても、化学もできる経済学者になればいいと思います。「やらなきゃいけない」みたいな強制はあまり良いことではないと思います。ただし興味のあるものも、ないものも、全てをテストにして点数で競わせる部分が受験にはあるので、そこは仕方ないですが、でもせめてそこでも自分の好きを見つけて、それを突き詰める!という勉強をしてほしいですね。

TEXT/石川ゆうり
化学講師・坂田薫(さかた・かおる)
オンライン学習サービス「スタディサプリ大学受験講座」では、化学「理論編」「有機編」「無機編」、センター試験「化学基礎」を担当し、大手予備学校でも講義を受け持つ。著書に『「坂田薫の 化学 たいせつポイント超整理』(KADOKAWA)、『満点をめざす! センター化学基礎』『坂田薫の スタンダード化学 理論化学編』(以上、技術評論社)がある。
http://qreators.jp/qreator/sakatakaoru(外部サイト)

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