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嵐・大野智、撮影現場で二宮を素通り!? 監督から求められる「そのまま」とは…
“こんなに近くに石原さとみがいたんだ!”という驚きもあり(笑)
大野智 以前、『センゴクプー』という舞台で殺陣はやりましたが、今回は短い刀を使った二刀流なので全然勝手が違うんです。10年前のほうがキレキレに動けたのは確かですけど(笑)、今回は忍者なので、当時とは違ったアクションを見てもらえると思います。ワイヤーを使ったり、限られた空間での一騎打ちだったり。一騎打ちの相手である鈴木亮平くんとは、呼吸が合い過ぎでもいけないし、合わないと本当に刀が当たってしまう。そんな難しさがあって、かなり練習はしました。
――大野さんは嵐のコンサートのソロコーナーで和の要素を取り入れていたり、描く絵も和テイストが多いですが、好きなんでしょうか?
大野智 そうですね。本格的に習ったわけではないので、“和っぽく”やるのが好き。歴史的なものにも興味はあります。
――ほかの共演者の方々についても教えてください。まず無門の妻・お国役の石原さとみさんとの共演について。
大野智 さとみちゃんとはバラエティでは何度かお会いしましたが、お芝居は初めて。地元が同じだとわかったので、空き時間はずっとそんな話をしていましたね。当時、“こんなに近くに石原さとみがいたんだ!”という驚きもあり(笑)。
――無門はお国をさらってきて妻にしたわけですが、そのせいか家にも入れてもらえないんですよね。
大野智 1回くらい家に入れてくれてもいいんじゃないかなと思ったけど。僕だったら嫌ですね(笑)。でもそんなところにも、守る者には強く出られない無門の優しさが見えて、とても素敵だなと思いました。無門にとっては、大切な人はちゃんと家の中にいるという安心感、喜びなんだと思う。
ニノが撮影現場に来てくれたけど、僕は気がつかなくて
大野智 今まで2人きりの仕事はほとんどなかったので、待ち時間のときに「やっとできたね」って話をしました。彼の役とは敵同士ですが、面と向かってお芝居をするのは新鮮でしたね。僕も、知念の演技はとても好きです。台本を読んだとき、彼が感情をあらわにするシーンがたくさんあったので、“どうやって演じるんだろう”と思っていたんです。でも実際に映像で観たら、すごかった。
――現場ではどんなお話を?
大野智 絡むシーンは少ないんですけど、合間には「休み日は何しているの?」みたいな、そんな会話をしていました。知念は「一歩も家を出ません」とか言っていて、引きこもりか!と(笑)。
――立川談春さんも出演されています。談春といえば、ドラマ『赤めだか』(2015年 TBS系)では二宮和也さんがご本人役を演じていますね。
大野智 空き時間で一緒になったとき、談春さんは共演者の方とずっとお話されてるんですよ(笑)。やっぱり噺家さんはすごいですよね。そのとき、「二宮くんは(芝居が)うまかったよ」と言ってくれました(笑)。そういえば、ニノ(二宮和也)が一度、撮影現場に来てくれたんです。僕はそのとき監督から演出を受けていて、その隣にいたニノに気がつかなくて。あとから、「あ、ニノだ」って思ったくらいでした(笑)。無視したみたいで、悪いことしちゃった。もっとも、ニノは黙って来て、黙って帰っていきましたけど(笑)。
(文:金子裕子)
映画『忍びの国』
監督:中村義洋
出演:大野智 石原さとみ 鈴木亮平 知念侑李 伊勢谷友介ほか
7月1日公開
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(C)2017 映画「忍びの国」製作委員会