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あらすじ、キャストも! 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』徹底ガイド
【3】ジャック・スパロウ×バルボッサ×サラザール キャプテントーク
キャプテン・バルボッサとは「夫婦のような関係」
ジョニー・デップ ジャック ・スパロウというキャラクターは、実は物語に絡むような重要性というのは全くなくてね。そうしようとしているけど、何ものにもならないんだな。ただ、彼は無知で見当違いなだけなんだよ。だから、ジャックというキャラクターが受け入れられるのを見ると、すごくうれしい気持ちになるよね。また他のキャラクターたちすべてが受け入れられるのもうれしい。そこに信じられるものがあるということだよね。
――作品ごとに極悪で象徴的な海賊たちが登場してきましたが、第1作目からジャック・スパロウとキャプテン・バルボッサの戦いは続き、悲喜こもごもの関係性にありますよね。
ジョニー・デップ キャプテン・バルボッサは秘かに、ジャック・スパロウとの何と言うか、言ってみれば、いつも口げんかばかりしている夫婦のような関係を楽しんでいるんじゃないかと思うんだ。秘かにだけれど、僕のことを応援しているんじゃないかな。僕が何とか(危機を)やり過ごしていけるようにしてくれている。ただ、僕が何かを手に入れることだけはさせたくないのさ。だから長い間、この関係性で戯れてくることができたし、不思議な関係を作り上げることができたんじゃないかな。
ジェフリー・ラッシュ 確かに、ジャックとバルボッサは、結婚生活を長く耐えてきた夫婦のような関係かもね(笑)。2人は些細なことで口論になるし、哀愁すら漂う。でも私がもっと面白いと思うのは、その二人の間に割り込んでくる悪役たちがいるということ。それは第1作で私が地獄の入り口から吐き出されるようにこの世に戻ってきて以来、ビル・ナイが演じるデイヴィ・ジョーンズ(第2作・第3作)、チョウ・ユウファ演じるサオ・フェン(第3作)が現れ、イアン・マクシェーンが演じた黒ひげ(第4作)も出てきた。そして第5作目で私はハビエル・バルデム演じるサラザールと対峙しなければならなくなるんだ。
「クリスティアーノ・ロナウドもふっ飛ぶような」ホットでセクシーな役
ハビエル・バルデム ジェリー(ブラッカイマー)から電話をもらって、私に(サッカー選手の)クリスティアーノ・ロナウドもふっ飛ぶような、ホットでセクシーな役を演じてほしいと言われたんだ。だから、すぐに「その話、乗った」と返事をした。それからサラザールのスケッチが送られてきて、「本気かよ?」と思ったね。「これのどこがセクシーなんだ?」と聞いたら、「セクシーだろう」と答えるし、「その役は君のものだ」って言うんだ。具合が悪そうに見えたけれど、私自身はそのスケッチをとても気に入ってね。とてもパワフルだと思った。撮影で、あの姿になるのに3時間かかっていたよ。
ジョニー・デップ 撮影をしている間、ハビエルが役になりきってくれているのが見てとれて、まさに完璧だったね。黒い何かが口の中から出てきていてね。あの役柄をあれ程までの情熱をもって彼(ハビエル)が演じ、恐ろしい姿をしながらも、どこか人の心を動かすキャラクターにしてくれた。わかるでしょ、サラザールはどこか人の心を動かすキャラクターなんだよ。それはジェフリー(ラッシュ)が演じるバルボッサにも通じるもので、彼はどこか愛すべきところがある人物なんだ。そんなキャストたちとの仕事はとてもすばらしい天からの贈り物だと思っている。
ジャック・スパロウを演じるたびに「よりバカになろうとしている」
ジョニー・デップ 僕にとってジャック・スパロウはとても居心地がいいんだ。長くひとつの役を演じていると、自分の一部のようなものだからね。これは他のキャラクター(を演じる俳優)にとっても同じだと思うけど。新しい作品でジャック・スパロウを演じるたびに、もっとユーモアを取り入れることはできないか、と考えます。よりバカになろうとしている、もしくは、子どもに戻ろうとしていると言ってもいいかな。
ジャック・スパロウの素敵なところは、普通のひとが日常生活でとてもできないような言動ができることだと思う。何か聞かれてもすっとぼけたり、無責任にふざけたり、皆がしたくてもできないようなことを堂々とできるところが素晴らしいんだ。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
7月1日(土)より全国ロードショー
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