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“MC”としての需要高まる関ジャニ∞村上、独自スタンス確立した“なにわ力”

 関ジャニ∞の村上信五が、今年の『FNS27時間テレビ2017(仮)』(フジテレビ系)にて、総合司会・ビートたけしのアシストを務めることが発表された。マツコ・デラックスとコンビを組んでいる『月曜から夜ふかし』(毎週月曜 夜11時59分〜放送 日本テレビ系)は深夜番組ながら視聴率2ケタを記録することも。他にもグループとは別に個人で複数の冠番組を掛け持ちするほど“MC”としての需要が年々高まっている。バラエティー番組を中心としたエンタメ界で引っ張りだこの彼の魅力とはどこにあるのだろうか?

たけし、マツコら大物も絶賛 芸人とも渡り合う緩急巧みな“トーク力”

 いま、関ジャニ∞の村上信吾の「MC力」に注目が集まっている。今年『FNS27時間テレビ2017(仮)』に共演するビートたけしは、過去の共演時に「しゃべりのリズムもいいし、知識も豊富。大阪人らしくいい間をしている。ヘタしたら紅白の司会者になるんじゃないかな」とコメント。MCとしての村上の手腕を高く評価した。そんな彼のMCとしての魅力がわかるのが、マツコ・デラックスと組んでいる『月曜から夜ふかし』。MCとしての村上スタイル″を確立した番組といえるだろう。同番組では“ジャニーズっぽくないランキング”の堂々1位に選ばれていたことが発表されるなど、“ジャニーズらしからぬ言動”をツッコまれることも多い。「結局、ジャニーズはカッコイイからね」という鉄板のオチを敢えて捨て、マツコと対等に突っ込み合い、番組を盛り上げている。

 そんな村上のMCの特徴の一つとしては、関西人ならではの軽快な“トーク力”にあるだろう。マツコをはじめ毒舌やマシンガントークが特徴的なタレントとの共演では、芸人か余程の熟練タレントでもない限り、大抵はタジタジになったり、ひたすら大笑いしたりすることでトークが展開されるパターンが関の山。だが村上の場合は普通に渡り合い、むしろツッコミ返しで反撃に転じることも。絶妙なタイミングで合いの手を入れ、歯に布着せぬ物言いで場を大いに盛り上げる構図は観ていて気持ちがいい。『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ・フジテレビ系)で共演するブラックマヨネーズの吉田敬も番組100回放送の折に「最初から3人で楽しくできてたので、まだ伸びシロあると思う」と確信を持って語っていた。芸人であるブラマヨのふたりとも馴染んでおり、まるで同級生の男子高のようなノリも楽しい。

持ち前の愛嬌の良さで懐に入り込む“愛され力”

 もう一つの魅力は、村上の“愛され力”だ。『月曜から――』の相棒でもあるマツコからは、「一緒に住もう。遺産の全部渡すから看取ってくれ」と言われたとも明かしており、共演者からの信頼も厚い。そんなマツコからは番組内で「不動産王」と言われ即座に「誰がトランプやねん!」と返すほど、芸人顔負けの瞬発力を武器に持つ彼。だがいくら小気味いい発言ばかりをしていても「斬る」ばかりでは意味がなく、同時に人々から愛されるキャラクターでなければ一緒に仕事がしたいと思わせることは難しい。そこへ行くと村上には、何を言っても嫌味に聞こえない独特の愛嬌の良さを併せ持っているように思う。単語だけ聞くと過激にも暴露すぎると思える発言にも、嫌味に思えない愛嬌を感じさせるのだ。だから視聴者にも、もちろん共演者にも愛される。村上が関西で10年かレギュラー出演していた『モモコのOH!ソレ!み〜よ!』(関西テレビ)のメインMCハイヒール・モモコが同番組に出演した際には彼女を「姉さん」と嬉しそうに呼んで人懐こい笑顔が全開に。こんなところも人たらしである彼の愛される理由だろう。もしかしたら本人や所属事務所までもが怒ってしまいそうなそのイジりも、彼ならではの愛嬌とノリの良さ、笑いに変えるトークが見事に番組の観どころの一つになっている。

 もちろんアーティストとしての村上信五の顔も健在。関ジャニ∞として出演している『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)ではゲストと共に白熱した音楽トークを繰り広げ、ショータイムには得意の楽器演奏も披露。コンサートではメンバーと共にエンタテインメント性たっぷりなダンスや歌で魅せ、時には連続投げキッスのサービスも。MCやコントコーナーではやっぱり率先して体を張り、ほかのメンバーが最大限に生きるような鋭いツッコミも忘れないのだ。お客さんを盛り上げ楽しませる。バラエティーで見せる彼のスキルは、コンサートからもうかがえるようだ。そんなアイドルらしさのスイッチもきちんとあるからこそ活きる、村上のバラエティー能力。小気味いい関西弁とトーク力、愛され力を総じて“なにわ力”とも言うべきか。今後もこの“なにわ力”を存分に活かして活躍の場を広げていくだろう。

(文:松木智恵)

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