ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

【亀梨和也インタビュー】「シンプルな部分を失いたくない」、仕事と恋愛観を告白

恋愛において「年の差や立場はあまり気にならない」

――そして、そういう功太の変化や2人の気持ちの推移が、この映画をファンタジーにしていない核の部分でもありますよね。
亀梨和也 そうだと思います。『PとJK』というタイトルはキラキラしているけど、この作品は、肩書きとか年齢を越えた、人間対人間のヒューマンドラマだと思っているんですよ。その裏付けがしっかりされているから、最初に2人がいきなり結婚してしまう設定も、演じていて違和感がなかった。2人はたまたま女子高生と警察官という立場で、なおかつ10歳も年の差があったけど、それはすべて後からついてくるもの。僕自身も恋愛においては、年の差や立場はあまり気にならないタイプなので、共感できる。もちろん、そこから発生する問題はいろいろあるけれど、こと誰かに恋をしたり、ときに夢中になったときには、肩書きや状況はどれほど大事なのかなって、つねづね疑問は持っているんです。年を重ねれば責任も出てくるので、簡単ではないけど。自分の心の中心の部分には、いつもそういう考えがある気がしますね。

――実際にできる、できないは別としても、立場や状況に惑わされない恋愛観を持っていたいと。
亀梨和也 恋愛に限らず、仕事をする上でも人間としても、自分の中の一番、純度の高い感情で動ける人でいたいと思っています。でも、だからこそいろんな葛藤が出てくる。功太も、警察官としての自分と、何も背負っていない自分との間で模索したから、カコちゃんとの関係に悩んだわけじゃないですか。それは、どんな人にも置き換えられることだと思うんです。例えば主婦の人なら、1人の女性でありながらも、“お母さん”という仕事をやらなくてはいけない。僕も、“KAT-TUNの亀梨和也”という立場はあるけれど、果たしてそれだけなのかなって考えることはあって……。

――どれも“自分”だからこそ、大事にしていかなくてはいけないし。
亀梨和也 そう。そのバランスの難しさがこの作品のテーマだと思う。でも難しく問うているわけではなく、悩みながらも目の前の出来事に純粋に向き合ってぶつかって、何かを得るっていうシンプルな描き方になっているから、単純に観ていて幸せになるんじゃないかな。僕自身も、現実は簡単にいかないのは重々承知だけど、そういうシンプルな部分を失いたくないなと思う。壁にぶつかったとしても、ずっと忘れずにいたいです。
(文:若松正子)

映画『PとJK』

女子高生で恋愛初心者のカコと出会った警察官の功太(亀梨和也)。職務上、女子高生と軽々しく付き合うことはできない功太はいきなりプロポーズし、2人の結婚生活が始まる。大人な功太にドキドキするカコだったが、お互いの立場の違いからすれ違うことも。そんな中、2人を巻き込む大事件が起こる。

出演:亀梨和也、土屋太鳳、高杉真宙、玉城ティナ、西畑大吾(関西ジャニーズJr.) ほか
原作:三次マキ『PとJK』(講談社『別冊フレンド』連載)
2017年3月25日公開
(C)2017「PとJK」製作委員会
【公式サイト】(外部サイト)

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索