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異例の1万枚超え!大ヒットを記録したロバート秋山の「カラダモノマネTシャツ」、“2人の秋山”がその人気の秘密を語る

独特の着眼点で作られるネタが評判を呼んでいるロバート秋山。なかでも、自身の体つきを武器に、顔のお面を用いて梅宮辰夫などの著名人になりきる“体ものまね”はものまね界に「革命」を起こした。その面白さをグッズ化したのが株式会社エース・マーチャンダイズだ。このカラダモノマネTシャツ、発売以来10,000枚を超える売り上げを記録し、異例のヒットとなった。しかもこのふたり、なんといとこ同士だという。そこで今回、芸人・秋山竜次×エース・マーチャンダイズ代表のジェームス秋山真哉氏の2人にこのTシャツの誕生秘話を聞いた。

小学生から変わらないロバート秋山のキャラ

――通常3,000〜4,000枚売れたらヒットと言われる中、このカラダモノマネTシャツ「BOTY」は10,000枚を売り上げたと聞きました。その前に、なんと2人はいとこ同士だそうですね?
ロバート秋山 そうなんです。僕は昔から「真ちゃん」と呼んでいて。2歳上なので本当にお兄ちゃん代わりというか。ネタで「いとこ」って曲を作ったこともあるんですけど、それも真ちゃんとの思い出がベースになっています。
ジェームス秋山福岡からフェリーで神戸に遊びに行ったり、一緒に旅行も行ったり。竜次は昔から変わらない。小学校・中学校・高校ずっとこのまんま。小学生の時とか両手の人差し指に鼻くそつけて、それを見せつけるように歩いて大人がどんな反応するかを見てたり…。
ロバート秋山僕が芸人になるためにNSC東京に通うときも、先に上京して働いていた真ちゃんの家で馬場も一緒に同居させてもらったり。とにかくずっと世話になっていました。
ジェームス秋山芸人になる前のライブ(NSC時代)も観に行ったことがあったね。
ロバート秋山芸人として仕事がもらえるようになって、その頃には真ちゃんがグッズを作る会社を立ち上げていたから「いつか何かの形で一緒に仕事ができたら…」と思ってはいたものの、どこでどう交わるんだろうとタイミングを窺っていた感じです。
ジェームス秋山そのタイミングがまさにこの「カラダモノマネTシャツ“BOTY”」になったわけだよね。

体ものまねが誕生したきっかけとは?

ロバート秋山もともと体ものまねは、楽屋で先輩たちから僕のこの肉付きのいい体を「なんだ、その大御所っぽい風格は!」「伝説のサーファーみたいだな!(笑)」とイジられていて。それとは別に、当時、あごを使ってものまねをする芸人も出始めていて。そんなある時、先輩のニブンノゴの宮地さんに「その体つきといい、色といい、梅宮さんみたいだな」と言われた。その言葉がどこかにずっと眠っていて、あるネタ番組で好きなことをしていいと言われたときに「あれ、やってみよう」と。
ジェームス秋山すごいよね。思いつかんもん、普通は。それが5年ぐらい前でしょ?
ロバート秋山そうやね。もう5年ぐらい経つね。でも、5年もやっているとネタってどんどん進化させたくなっていく。「お面を持たずにできる方法はないのかな」とか、お面がないともうネタができないから「何か身に付けておくものさえあればいいのに…」と考えたり。それでスタイリストさんに「Tシャツにくっつけてくれないか」と頼んで作ってもらったら、これが驚くほどぴったりで!芸人たちからも「これは絶対に商品にすべき!」「ヤバいな、これ!」とものすごい評判がよかった。ただ、グッズはすぐにマネされたり権利が難しいのも耳にしていたし、思い入れもあったからきちんとしたモノが作りたかった。そのときに浮かんだのが真ちゃん。「そういえば、真ちゃん、グッズ制作してると言ってたぞ」と。
ジェームス秋山そうなんです。連絡をもらったときに「いや、もう作ってるもなにも、それが専門だよ!まさにそれはうちの会社の得意中の得意としていることだよ!」と。竜次はお互いに気心が知れた大事ないとこで活躍もしている。それだけにトラブルなどになって迷惑をかけることだけは絶対にあってはならない。梅宮辰夫さんへの許可はもちろん、特許や権利関係も含め、制作開発は慎重に進めました。

――ジェームス秋山さんはさまざまなグッズを手がけられていますが、その厳しい目で見ても「これは売れる!」と確信はあったんですか?
ジェームス秋山まず芸として完成しているのはもちろん、何より社員の反応がよかったんです。うちの会社は僕以外、すべてのスタッフが女性。いつもは女性に向けたかわいいグッズなどを作ることが多いんですけど、これは試作品を作って社員に披露したら彼女たちがみんな大爆笑でした。普段の「カワイイものを見たときの笑顔」ではなく、「面白いから自然に出てしまう笑顔」なんですよね。女性の反応もいい、これはいけるぞと自信を持ちました。

Tシャツに隠された2人のこだわり

――このTシャツ、もっともこだわったのは、どのあたりでしょう?
ロバート秋山お面でやっていたとき、すごく感じていたのが、顔のパネルと体の位置。それがこの芸の命。少しでもズレると笑いの量が間違いなく減る!
ジェームス秋山このTシャツの場合、いかにしてめくった時の梅宮さんの顔をバチッと合わせるのかが勝負です。それをどうやって合わせているかというと……、じつは外側にデザインされている★星のイラストが目印になっているんです。
ロバート秋山Tシャツをめくるときその★を自分の目の位置まで持ってくれば間違いない。すごいでしょ、これ!

――なるほど! 一見、オシャレなデザインになっているから着ていても恥ずかしくもない。ほかに、何か苦労したことは?
ロバート秋山これはTシャツに限らないんですけど、Tシャツにプリントされている梅宮辰夫さんの顔の色と体の色を合わせたほうがより一層、面白くなる。だから、僕はこの5年でいったいいくらのお金を日焼けサロンにつぎ込んだか!
ジェームス秋山ははは。でもな、俺も大問題があって。これ、あとで気付いたんだけど、うちの会社って俺しか男性がいないから、展示会などでお客さんにこのTシャツを実演&プレゼンするとき、俺がするしかないの(笑)。
ロバート秋山このTシャツをもっと売るには、真ちゃんが俺の体に寄せて、体を完コピすることがカギなのかもね。
ジェームス秋山あと、面白いなと思うのが、わりと女性の購入も多いんです。たぶん彼や旦那さんなど、男性へのプレゼントなんですけど、「(彼の)体が見たい」って目的でプレゼントしたりするみたいなんですよね(笑)。
ロバート秋山自然に脱がせることができるってことか(笑)。すごいね。バレンタインデーも近いし、そういう人にもぜひ買ってもらいたいです。
ジェームス秋山また新たな展開も考えているから、それもまた楽しみにしていてください!

TEXT/粟野あみ
PHOTO/木村心保

秋山竜次(ロバート)
あきやま・りゅうじ/
1978年8月15日生まれ、福岡県出身。NSC東京4期生。幼なじみの馬場裕之とNSCで知り合った山本博とともに1999年にトリオ「ロバート」結成。2011年、キングオブコントにて優勝。2016年は秋山がさまざまなクリエイティブな職業の人になりきる『ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル』を発売。類まれな秋山の洞察力と憑依力に注目が集まり、話題となった。

秋山真哉
あきやま・しんや/エース・マーチャンダイズ代表取締役。福岡県出身。30代の頃にした大きな病気を看護してくれたこと、母子家庭で育った幼少期、その2つをきっかけに女性が輝く機会を作ろうと先代から引き継いだコイン製造会社を大変身させ、「女性の活躍する会社」をビジョンに日本最大手のエンタメグッズ企業を育てる。「ジェームス秋山」の由来は、映画「007」の主人公で活躍するジェームス・ボンドは女性たちによって支えられていることから命名。

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