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【SMAP連載20】後輩たちへ、ファンへ 受け継がれるSMAPが蒔いた種
紅白会見で“偉大な先輩”SMAPに後輩たちが語った言葉
これまで、様々なジャニーズのグループを取材しながら、彼らが所属する事務所のジャニー喜多川社長は、タレントのコメント一つにもダメ出しすると何度か聞いたことがある。記者会見のあとなど、メンバーが5人いようが7人いようが、他の人と似たようなことを話すな、印象に残ることを言わないと新聞やテレビで使われない、というように諭すのだそうだ。ジャニーズ以外にも、たくさんの俳優やミュージシャンやタレントを取材する立場からよく思うのは、確かにジャニーズ事務所所属のアーティストは、短時間で心に残る、あるいは心に引っかかるコメントをするのがうまい。ちょっとキザな言い方をすれば、どこからか借りてきたのではない、自分の中から湧き上がる“言葉の世界”がある人たちが多いのである。もちろん、それについてはSMAPの5人が最たるものだろう。
国分太一、KinKi、嵐……それぞれが抱いた想い
“紅白”の記者会見では、デビュー前からSMAPのバックを長く務め、SMAPのことを“兄さん”と慕うKinKi Kidsの堂本剛が、「本当に大きな存在で、その存在は変わることなく、僕たちはいつものようにお兄さんたちのことを尊敬し、愛し、生きていくんだろうなと思います」と語った。嵐の大野智は、「一緒にお仕事させていただいたこともたくさんある。僕らにとっても一種の宝物」と語り、櫻井翔は「誰も経験してこなかったことを最初に切り開いてくれた方々」とその功績を讃え、松本潤は「国立競技場でライブをやっているのを見て、自分たちもいつか立ちたいなと思っていた」と、先輩から受けた刺激について素直に発言。また、Sexy Zoneの菊池風磨は、「僕らだけではなく、全国民の皆さんにとっても、SMAPは永遠にSMAP。追いつけ追い越せの精神で、僕らも飛躍できたらと思っています。本当に大好きな先輩です」と、若手ながら堂々とコメントしたという。2015年1月放送のドラマ『新ナニワ金融道』(フジテレビ系)で中居正広と共演したこともあり、当時のインタビューでは、中居からバッグをプレゼントされたことを嬉しそうに語っていたことを思い出す。