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【SMAP連載20】後輩たちへ、ファンへ 受け継がれるSMAPが蒔いた種

 前回お送りした『スマスマ最終回、SMAPからの声なきメッセージ』に続く、SMAP連載第20弾。ついに、SMAPが解散を宣言した12月31日がやってきた。同日夜には、彼らのいない『第67回NHK紅白歌合戦』が放送され、多くの後輩たちが出場する。放送を前にした記者会見で後輩たちは、口々に偉大な先輩への想いを語った。SMAPが蒔いた“種”は、後輩たちに、そしてファンの中に確実に根付いている。

紅白会見で“偉大な先輩”SMAPに後輩たちが語った言葉

 『第67回NHK紅白歌合戦』のリハーサルで、ジャニーズ事務所の後輩たちが、次々に“偉大な先輩”であるSMAPについてコメントしている。それぞれが、SMAPが従来のアイドルの概念を打ち破ったパイオニアであることに言及し、学んだこと、教えられたことを胸に自分たちなりに頑張ると宣言していた。

 これまで、様々なジャニーズのグループを取材しながら、彼らが所属する事務所のジャニー喜多川社長は、タレントのコメント一つにもダメ出しすると何度か聞いたことがある。記者会見のあとなど、メンバーが5人いようが7人いようが、他の人と似たようなことを話すな、印象に残ることを言わないと新聞やテレビで使われない、というように諭すのだそうだ。ジャニーズ以外にも、たくさんの俳優やミュージシャンやタレントを取材する立場からよく思うのは、確かにジャニーズ事務所所属のアーティストは、短時間で心に残る、あるいは心に引っかかるコメントをするのがうまい。ちょっとキザな言い方をすれば、どこからか借りてきたのではない、自分の中から湧き上がる“言葉の世界”がある人たちが多いのである。もちろん、それについてはSMAPの5人が最たるものだろう。

国分太一、KinKi、嵐……それぞれが抱いた想い

 今回のSMAPに対するコメントで特に印象的だったのは、TOKIOの国分太一が『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)最終回の翌日、『白熱ライブビビット』(TBS系)で吐露した「SMAPを認めてしまったら、あの先輩にかなわないかもしれないと思ったりしたから、数年前とか “なんだろうなこのグループ、あんまり好きになれない”と思ったこともあったんです」という後輩なりの“本音”。デビュー前は、(SMAPの前身の)スケートボーイズの一員としてSMAPのメンバーとともに光GENJIのバックで踊ったこともある国分が、前日の“スマスマ”最終回を観て、「こんなこともやってたんだSMAPは。(SMAPを認められなかった)俺、小っちぇな」と思ったそうだ。

 “紅白”の記者会見では、デビュー前からSMAPのバックを長く務め、SMAPのことを“兄さん”と慕うKinKi Kidsの堂本剛が、「本当に大きな存在で、その存在は変わることなく、僕たちはいつものようにお兄さんたちのことを尊敬し、愛し、生きていくんだろうなと思います」と語った。嵐の大野智は、「一緒にお仕事させていただいたこともたくさんある。僕らにとっても一種の宝物」と語り、櫻井翔は「誰も経験してこなかったことを最初に切り開いてくれた方々」とその功績を讃え、松本潤は「国立競技場でライブをやっているのを見て、自分たちもいつか立ちたいなと思っていた」と、先輩から受けた刺激について素直に発言。また、Sexy Zoneの菊池風磨は、「僕らだけではなく、全国民の皆さんにとっても、SMAPは永遠にSMAP。追いつけ追い越せの精神で、僕らも飛躍できたらと思っています。本当に大好きな先輩です」と、若手ながら堂々とコメントしたという。2015年1月放送のドラマ『新ナニワ金融道』(フジテレビ系)で中居正広と共演したこともあり、当時のインタビューでは、中居からバッグをプレゼントされたことを嬉しそうに語っていたことを思い出す。

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