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【KinKi Kidsライブレポ】ホームグラウンド東京ドーム、音楽と美と漫談で魅せるエンタテイメントの最高峰

もはや名人芸? KinKi Kidsの漫談ピックアップ

◆まるで「河川敷で練習しているような漫談」とは?

 「いつもワイドショーでしょーもないMCが使われる」と嘆きながら、KinKi Kids名物のMCは、2階席の客いじりから始まった。「(2階席は自分からは)全く見えておりません。でもアリーナ最前列も2階席の一番奥も、全て一律同じ料金でやらせてもらっております」と滑らかな口調で光一が話すと、剛が「僕ら、フィール(feel)するのが得意ですから」とフォロー。「まるで河川敷で練習しているかのような漫談」と剛から突っ込まれた光一は、紅白の会見で欅坂46と衣装が丸かぶりだった剛ネタで反撃に出る。剛曰く、「紅白はすごい舞台ですよ。でもどんな歌番組も大舞台。紅白だから、というのをやりすぎたらいけない。人類皆兄弟。それに基づき、KinKi Kidsらしくあるべきだと。光一くんがシュッとスーツを着てたので、せめてパンツはもうちょっとルーズな方がいいんじゃないかと思って決めた服が、現場に着いてみたら(丸かぶりで)すごく恥ずかしかった」らしい。

◆ファンへの“オバハン”呼びも トークに作家が入ってる疑惑!?

ひとしきりの紅白話のあと、話題は突然グッズネタへ。光一が、「目覚まし時計買った人います?」と客席に訊ねると、「はーい!」と大勢が手を挙げた。「あんなしょーもないもの買っていただいて。イジリー光一が出てきたでしょ? あと、できないラップを全力でやる人」と自虐ネタで笑わせる。挙句、「中島健人みたいに、“起きてシンデレラ!”みたいな方がいいの?」と質問し、客席から「いい!」という声が聞こえると、剛が、「ビョーキやで、それ!」と茶々を入れる。光一が、「え? 私シンデレラと思ってる人!」とまた客席に問いかけ、「はーい」との声に、「あははは、気持ち悪い(苦笑)。いいんだよ、3時間ぐらいはシンデレラになっとき。終わったら、ただのオバハンやで」と畳み掛けた。ファンへの“オバハン”呼びを剛から注意されると、「自分がオッさんやから言えるの! Jr.時代から数えると25年ぐらい活動してきて、そんな昔から応援してもらって、その絆があるから言えるんです! “え? そんなのわかってるよ、バカヤロー”と思ってる人いますか?」と、また客席にリアクションを求める。「はーい」と手が挙がるのを見て、ついにドSな光一も「どうもすいません!」と謝罪。すると剛が、「自分からネタ振って、お客さんの反応見て最後謝るって、トークに作家入ってます?」と楽しそうにイジり倒した。

◆『FNS歌謡祭』の間違いから、謎の男子が誕生?

そんな剛の今年の一番の思い出は、『FNS音楽祭』(フジテレビ系)の第二夜で、最新シングル「道は手ずから夢の花」のアカペラで歌うはずだった歌詞を光一が間違えたこと。加藤アナがKinKi Kidsの名前を?み、心の中で「KinKi Kidsや!」とツッコんでいたら、イヤモニからクリックが聞こえて、思わず歌う予定だったものとは違う方の歌詞になっていたという。剛がニコニコしながら、「少しの隙間でもツッコもうとするなんて、貪欲すぎやで。若手芸人か!」とからかうと、光一は「あれ、ちゃんとしたパートと、俺の間違えたパートが合体すると、“♪誓えばトシフミ踊り出せ”になるんやで」と新説を唱え出す始末。「ちょっと歌ってみましょうか」とその状況を再現すると、確かに「誓えば遠のく」の「チカエバト(オノク)」から「足踏み踊り出せ」の「(ア)シフミ」が合体し、“トシフミ”という謎の男子が誕生したのであった。結果、剛は無性に「トシフミくんに会いたくなった」という。

(文/菊地陽子)

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