ORICON NEWS
【KinKi Kidsライブレポ】ホームグラウンド東京ドーム、音楽と美と漫談で魅せるエンタテイメントの最高峰
アリーナより増す難しさ、ソロで5万5千人をまとめ上げる
光一のダンスは、光一にしかできない観客を巻き込んだインスタレーション(空間を作品として体験させる芸術)だったし、剛本人のベース演奏から始まるファンクセッションは、誰もが固唾を飲んでステージを見つめた光一との緊張共有体験の真逆の、自由に体を音楽に委ねるという緩和体験で、いずれにせよ二人は、正反対のやり方で東京ドームを一つにまとめ上げたのである。剛が、セッションの最後に、空に向けて示した指の本数だけジャンプするという、ファンク&ジャンプセッションは、一瞬、東京ドームが屋外に感じられるほどの開放感が炸裂していて、爽快だった。
“KinKi Kids”という音楽ジャンルが、紅白にどんな爪あとを残すか
アーティストで、ミュージシャンで、歌手で、優れたダンサーで。パフォーマンスでは妖しさや刹那の雰囲気を醸しつつも、MCでは漫談上手。そんな“KinKi Kids”という音楽ジャンルが、紅白にどんな爪あとを残すのか。彼らの武器は、なんと言っても聴覚と視覚の両方に訴えるそのハーモニー。珠玉の“Harmony of December”が、一人でも多くの人に届くことを願う。