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吉岡里帆、地味さがいい?“ジミカワ”ビジュアルで幅広い人気
地味さに不釣り合いなスレンダーボディへ熱い視線
女優業でも、2015年にはヒロインを演じた『明鳥』など3本の映画に出演。そして今年2月から、高視聴率を続けていた朝ドラ『あさが来た』の終盤に、あさの娘が女学校の寮で同室となる田村宜(のぶ)役でレギュラー出演した。宜は丸メガネをかけていて、いつも読書をしている寡黙なキャラクター。のちにあさの秘書見習いを務めるようにもなるが、劇中では地味な印象で、グラビアで吉岡を知ったファンも知らずに観たら、彼女だと気づかないほどだった。
逆にこのドラマで彼女を知った人は、メガネを外した姿を雑誌や、続く4月期ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などで観て、美人ぶりに気づくことになったようだ。5月からは加藤ローサ、倉科カナ、広瀬すずらが務めてきたリクルート『ゼクシィ』の9代目CMガールに抜擢されて、大量オンエアから知名度を広げていった。
美人すぎず、好みのわかれない“ちょうどいい”ビジュアル
ここ最近では、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)、『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)などバラエティ出演も急増中。ビートたけしのモノマネを振られてコマネチポーズをとりながら「バカヤロー、コノヤロー」と口走ったり、浜田雅功に「『おもしろいやんけ!』と頭をシバイてほしい」とリクエストしたり、真面目と天然が入り混じったキャラクターで笑いも誘う。同時に、意外と素に近いバラエティのほうがかわいらしさが出ていたりもする。
10月以降はCMもENEOS『SSスタッフの思い』、第一三共ヘルスケア『トラフル』などが増え、12月には、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)などで知られる福田雄一演出、ニール・サイモン原作の『ナイスガイ in ニューヨーク』で舞台初出演。人気とともに演技力の評価も高め、着実にステップアップしている。ただ、これからも主役を張るより、脇役ポジションでさり気なく目を引くほうが、吉岡里帆のジミカワさには合っていて観る側も心地良いかもしれない。
(文:斉藤貴志)