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東京お笑いシーンの支柱だった古坂大魔王、ピコ太郎のPPAPブレイクは不本意?
太田光、くりぃむ、土田晃之ら“関東芸人”がこぞって認める芸人としての才能
「ただ古坂さんは、底抜けAIR‐LINEとして90年代半ばから『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ系)で活躍してましたから、今の中高年でも覚えている人は多いでしょう。実際、“ボキャブラ世代”の芸人仲間からはその才能が高く評価されていて、くりぃむしちゅーの上田(晋也)さんは、“日本一面白い男”として古坂さんを(明石家)さんまさんに紹介してますし、土田晃之さんも“天才的に面白い!”と言ってます。爆笑問題の太田(光)さんも今回のブレイクに関して、“世界が相手だからすごい!”“これまでも散々、くりぃむもオレらも古坂は面白いといろんなところで言って売り込んできた”などと発言しています。」(エンタメ誌編集者)
芸人仲間からは「“楽屋真打”の代表選手みたいな人」
こうしてみると、ボキャブラ世代も含めてそうそうたる芸人たちに絶賛され、事実マルチな才能を発揮してきた古坂ではあるが、今回のブレイクまではあまり世間的には認知さてこなかった感がある。
「爆笑問題の田中(裕二)さんの言葉によれば、古坂さんは“楽屋真打の代表選手みたいな人”であり、“楽屋では誰よりもみんなを笑わせるんだけど、本番ではそれをいっさい発揮できない”タイプのようです。逆に言えば、今回のYouTubeに動画をアップしたりする活動は古坂さんに合ってたのかもしれませんし、SNS内でこそ、古坂さんの才能がワールドワイドに発揮される可能性があるのかもしれません」(前出の編集者)
実際、今回の「PPAP」を「ラッスンゴレライ」的なリズムネタのひとつと考えれば、“一発屋”と捉えられてしまうのも無理はないし、今後もその“称号”がついてまわることだってあり得る。ひょっとしたら本人も、古坂大魔王ではなくピコ太郎としての予想以上のブレイクは不本意なことだったのかもしれない。とは言え、自らの芸がSNSで全世界に発信されたことは時流に乗った最先端でもあるし、今後のお笑いの可能性に指針を与える“偉業”でもある。今回のブレイクをきっかけに、古坂大魔王本来の実力を大いに発揮していってもらいたいものだ。