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【連載5】SMAPのベスト盤 木村の歌を中居がプッシュしたあの日
5年前の『SMAP AID』 中居と木村の意外なエピソードも
番組協力で集まった観覧席から「キャー」と歓声が沸き上がったのが、7位の「STAY」だ。“永遠なんて言わないから、たったの50年一緒に”と歌うこの曲は、06年のアルバム『Pop Up!SMAP!』に収録されている。中居は、「これカッコイイよね、SMAPがカッコイイって感じ」と珍しく曲について前のめりに発言をし、「木村のAメロがえっらい長いんだけど、俺はそれが好き」と言って、その木村のAメロが長くなったのは、自分の意見が通ったからだと主張した。
「STAY」のAメロは、<この先どうしようもなく>という言葉から始まる。この先どんなすれ違いや言い争いがあっても、道の途中で手を離さないで、と木村が歌い、Bメロを中居が<大事なのは続けること>とつなぐ。
「よくあるじゃん、(メンバーが)ちょっと歌って、(また次のメンバーが)ちょっと歌って……っていうの。この曲はなんか、ずっと木村で行った方がカッコ良くない?って思って。木村に確認してって言ったの。そしたら、“いいよ”って言ってるって聞いて」
そう話す中居の表情が、まるで好きな人に告白して、受け入れられたことを親友に報告するときのように、嬉しそうだった。でも、それを聞いて木村は「俺、何も言ってない」と言った。「レコーディングの時は、俺、いつも一曲全部録るから」と。
できることなら、ファン投票の結果を再び“スマスマ”で……
そんなことを想像するだけでワクワクするけれど、「STAY」の歌詞を思い出すだけで思わず泣きそうになる。ベストアルバムのリリースが決まってからというもの、曲を聴き直したり、忘れていたことを思い出したり。SMAPのファンは、なんだか忙しい。
(文/菊地陽子)
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