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ORICON NEWS
TVでの活躍が目立つ“ミュージカル俳優”、その需要拡大のワケ
芝居・ダンス・歌をこなすミュージカル俳優ならではの存在感
「ミュージカル俳優だけあって、山崎さんは映像分野で活躍する俳優とはまた違った表現力の幅広さを持っています。甘いマスクの持ち主ながら、『下町ロケット』では口ヒゲを生やし、ちょっと悪そうな雰囲気を見せて会社を裏切ってしまうのですが、その裏では苦悩も見せ、後半の“ガウディ計画編”では医科大学の助手として佃製作所を頼るという難しい役どころでしたが、抜群の演技力で見事に演じ切りました。その後の『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系)では意中の女性に猛アタックをするものの空回りしてしまうというコミカルな役どころ、『グッドパートナー』で熱血の“正義の男”に。主役ではないですが、毎回、確かな印象を残しています」(ドラマ制作会社スタッフ)
確かな実力がありながら“色”がない使い勝手の良さ
「ミュージカルというと、『いきなり満面の笑顔で歌を歌いだす』というイメージもあり、確かに個性豊かな方が多いのですが、むしろテレビに出るまでは“色がついていない”ので、ドラマやバラエティ番組で使い勝手は良いんです。新納さんにしろ、山崎さんにしろ、ハイテンションから抑えた演技までこなすふり幅の広さがあるので、どんな役でも安心して任せられますし、その役のなかでご自身の個性を発揮してくれるんですよ」(前出・スタッフ)
演技も歌も確かな実力を持っていながらも、それほどクセがなくテレビで力を発揮できるとなれば、ミュージカル俳優たちがテレビ業界で重宝されるというのは当然のことかもしれない。さらにミュージカルの世界は、それなりの“固定客”もいるし、これまでの視聴者とまた違った層を取り込める可能性もある。今後、ミュージカルからテレビの世界に進出したり、ミュージカル分野で認められてドラマなどにカムバックするなど、ボーダーレスに行き来するイケメンのミュージカル俳優は、さらに増えていくかもしれない。