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“不敗神話”が続く山崎賢人、フジ月9復調に高まる期待
批判をものともせず、少女漫画原作の実写映画でヒット連発
『L・DK』からの4作はすべて少女漫画原作の実写映画。もちろんキャラクターはすべて異なるが、どれも役柄のポジション的には近い。そういった役柄への山崎の起用が続くことに、当初ネットでは不安視する向きもあったが、フタを開けてみるとどれもヒット。原作ファンを取り込む作品そのもののよさと相まって、山崎のキャストパワーと好演が影響した結果として実績を積み重ねてきているのだ。
「山崎さんは、強烈な個性で惹きつけるタイプではなく、どちらかというと“馴染む”印象。性格的にも自分から前に出て、よくしゃべるというタイプではありません。だから、男性から見ると、いまひとつ人気の大きさが実感しにくいのですが、若手イケメン俳優好きの女子(30代以上含む)に聞くと、ビジュアル的にもカッコいいうえに、控えめで大人しそうな“ちょっと個性がある”ところが好印象のようです」(ドラマ制作会社スタッフ)
不敗を続ける山崎の映画出演作に関しては、この先も少女漫画実写化が続く。9月に広瀬すずとW主演の『四月は君の嘘』、来年2月に川口春奈とW主演の『一週間フレンズ。』。いまの山崎の勢いとヒロインの人気ぶり、原作の認知度など、どこをとってもヒットを疑うものはいないだろう。山崎の不敗神話はまだまだ続きそうだ。
“透明感”でヒロインを引き立たせる力
そもそも少女漫画の主人公が恋する男子は、“クールなイケメンでなかなか自分には振り向いてくれないけれど、実は私だけに優しい一面を見せてくれている”といったキャラが多い。山崎はそんなイケメン像にピッタリのようだ。
「山崎の“透明感”は、どんな役にも染まれる俳優としての資質になっています。少女漫画原作の実写は、原作のキャラを損なわない役者の“薄さ”が必要で、さらにそれがヒロイン役を引き立てることにもつながります。そうした意味でも、山崎さんほどの適役はなく、制作側にしても使いやすいし、引っ張りだこになるのは当たり前です」(前出スタッフ)
勢いにのる山崎への期待 映画に続いてドラマでも実績を残せるか
これまでのところ、出演作数もそれほど多くないため、映画ほどの数字に残る実績としては残していないかもしれない。それでも今回の月9『好きな人がいること』では、山崎のよさが光るヒロイン(桐谷美玲)の相手役。得意なポジションでの勝負になり、また、桐谷とのタッグで言えば『ヒロイン失格』をヒットさせている実績もある。勝手知ったるふたりの恋愛劇が、世の乙女たちの胸をキュンキュンさせまくって大化けという展開も十分に期待できる。
メジャーシーンの大作に立て続けにメインキャストで出演し、映画では不敗を続ける山崎。メディアで見かけぬ日はないほどの活躍ぶりで、いままさに勢いにのっていることがひしひしと伝わってくる。そんな山崎は、月9復調へのカギを握る男として、視聴者からも関係者からも最も注目されている俳優と言えよう。ただ、当の本人はそんなプレッシャーや気負いなどなくひょうひょうとしていることが予想されるが。