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広瀬アリス、不思議な違和感を大事にしながら…『嫌われるくらいの役をやりたい』

ドラマ『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』ヒロイン役をフレッシュに演じ、最近は『ハートネットTV』(NHK・Eテレ)MCとしても活躍中の広瀬アリス。そんな彼女が、最新出演作『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』では、強いメンタルがないと保てなかったというハイテンションなキャラクターを見事に演じ切った。同現場での撮影エピソードのほか、同じく女優として活躍中の妹・広瀬すずとの姉妹仲についても聞いた。

子どもみたいなイタズラも!和やかで笑いの絶えない現場

――謎解きが大好きな小川みゆきという女の子を演じてみていかがでしたか?
広瀬アリス私自身、謎解きが好きなので、演じていて楽しかったです。みゆきちゃんは好奇心旺盛で、客観的に見てもおもしろい子だなと思いました。玉木宏さん演じる御手洗さんに「先生、先生」とグイグイいきますし、その強引さに思わず笑ってしまったほどです(笑)。

――玉木さんとの撮影で印象的だったことは?
広瀬アリス玉木さんが気さくに声をかけてくださったおかげで、和気あいあいとした楽しい現場でした。ときにはイタズラを仕掛けられることもあって(笑)。私もやり返そうと思って、ゴキブリのおもちゃを玉木さんの着ていた上着に隠したんですけど、それに驚いた玉木さんからムカデとか気持ち悪い虫のおもちゃを投げ返されるという反撃にあいました(笑)。そのおかげで役を演じやすくなったので、とてもありがたかったです。玉木さんはいつも現場を明るくしてくださっていました。

――みゆきちゃんは、原作にはない映画オリジナルのキャラクターですね。
広瀬アリス今作は重い事件を扱っていて暗い展開も多いので、ずば抜けて明るいみゆきちゃんは異色なキャラクターです。彼女があそこまでテンションの高いキャラクターではなかったら、作品自体が綺麗にまとまり過ぎてしまっていたかもしれません。監督からは「みゆきは突き抜けたキャラクターとして演じて欲しい」と言われていたので、“この子は一体なんなんだろう……?”と思われるぐらい違和感を出してもいいんじゃないかなと。彼女が出てくると少しホッコリしていただると嬉しいです。

等身大の女の子ではない…自分の引き出しが増えた初めての役

――どんなことに気をつけて演じましたか?
広瀬アリスいつもは作品の世界観になじむように演じることのほうが多いのですが、今作はみゆきちゃんだけ原色の洋服を着ていたりすることもあって、不思議な違和感を大事にしながら演じました。なるべく高いテンションを保てるように心がけながら。強いメンタルがないとあのテンションは保てなかったので大変でしたけど(笑)。

――いつもと違う役作りはおもしろかったですか?
広瀬アリス今までは等身大の女の子の役が多かったので、あそこまでテンションが高い役は初めてでした。自分の引き出しが増えたと思いましたし、新たな挑戦にもなったので演じていておもしろかったです。

――役と似ているなという部分はありましたか?
広瀬アリスみゆきちゃんに負けないぐらいおしゃべりが大好きなところです(笑)。友だちと一緒だとカフェで弾丸トークして長居することがよくあります。女の子同士ってお互いが好きなことを話して、全くかみ合っていなくても平気なんですよね。しゃべるだけしゃべってスッキリして帰るみたいな(笑)。

――ガールズトークってお互いに話を聞いてなくてもなぜか止まらないですよね(笑)。ところで演じることの楽しさをどんなときに感じますか?
広瀬アリス演じる人物になりきることが一番楽しくもあり、難しくもあります。撮影中は試行錯誤の連続でヘコむことも多いのですが、完成した作品を観て“この役を演じられて楽しかったな”と思うことが多いです。

今までの“広瀬アリスイメージ”を壊したい

――今後やってみたい役は?
広瀬アリス今までの広瀬アリスのイメージを壊してしまうぐらい悪〜い役がやってみたいです(笑)。自分とかけ離れているキャラクターほど演じがいがありそうですし。演じたことで世間から嫌われてもいいと思えるぐらい、魅力的で飛び抜けた役をやれたらおもしろいんじゃないかなって。いじめられる役はやったことがありますが、いじわるな役を演じてみたらどうイメージが変わるのかなという興味はあります。

――役者としての今後の課題はありますか?
広瀬アリス私が演じている役を観た方が“広瀬アリスが出ている”と思うのではなく“この役者誰だろう?”と思っていただけるようになりたくて。髪型やメイクなど見た目を役によってガラリと変えたり、お芝居の仕方を変えて全く別人のようになってしまう役者さんもいらっしゃって、私もそういうことをやってみたいです。

――普段から変身願望をお持ちなんでしょうか?
広瀬アリス女優としてどんな役にも染まれるように、あえて特定のイメージは作らないようにしています。ちなみにプライベートでは空気のように存在を消すスペックを持っているので、街でもあまり気づかれないです(笑)。

どこにでもいる普通の姉妹、仕事の話は半年に一度くらい

――この美貌で気づかれないスペックをお持ちなんて驚きます(笑)。ところで妹の広瀬すずさんも映画やドラマで活躍されていますが、姉妹でお仕事の話をすることは?
広瀬アリスまったくないです。すずとは飼っているワンちゃんや、さきイカの取り合いをするぐらいで(笑)。どこにでもいる普通の姉妹だと思います。

――すずさんにとっては、すぐ身近にいる同じ女優の先輩。相談を受けたりすることはありませんか?
広瀬アスリ半年に一度ぐらいですね。いつもは家に帰ったら、ふたりとも漫画を読んだりアニメを観たりしているぐらいで、あまり相談を受けることもないです。お互いが出演している作品に関しても、興味がある作品がだったら観るという感じなので、かなりサッパリした姉妹かもしれません(笑)。

――最近は女優業だけでなく、『ハートネットTV 2016 リオパラリンピック』(NHK・Eテレ)のMCもされていますね。
広瀬アリスまだまだ反省することばかりで、よく落ち込んでいます。学校でも自分から率先して盛り上げるタイプではなかったですし、自分から人に質問を投げかけるタイプでもないので、MCはまだぜんぜん慣れないです。

――今後ももっとお仕事の幅を広げていきたいですか?
広瀬アリスいろいろなことにチャレンジしてみたいと思っています。MCもすごくいいチャンスを与えていただいたと思っているので、これからもしっかりがんばりたいです。女優業ももちろんステップアップしていきたいと思っていますが、実はバラエティ番組で体を張ったお仕事をしてみたいという野望もあります(笑)。
(文:奥村百恵/撮り下ろし写真:鈴木一なり)

探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海

 瀬戸内海の小さな島に男の死体が半年に6体流れ着き、その身元は不明のままという怪事件が起こった。編集者の小川みゆき(広瀬アリス)から「死体島」の話をきき、事件に興味を持った御手洗潔(玉木宏)は、さっそく瀬戸内海へ飛んだ。6体が広島県・福山市から流れ着いたことを突き止めたものの、そこでは外国人女性の変死体、滝つぼに口と目をふさがれた男女が拘束されるなどの事件が次々と起こる。御手洗は、絡み合う事件の真実に迫ることができるのか……。

監督:和泉聖治
出演:玉木宏 広瀬アリス 石田ひかり 要潤 谷村美月 小倉久寛 吉田栄作
2016年6月4日土)全国ロードショー
(C)2016 映画「星籠の海」製作委員会
【公式サイト】(外部サイト)

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