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ORICON NEWS
サカナクション、セカオワ、ゲス乙女……男女混合バンドが増加する理由
高い技術を持った女性プレイヤーが増加 アレンジの要になるバンドも
最近では女性メンバーが演奏、アレンジの面の軸になるケースも多い。それが最も良いカタチで示されているバンドは、やはりサカナクションだろう。ブラックミュージックの影響を感じさせるベースラインでバンドのグルーヴを支える草刈愛美(Ba)、エッジの効いた音色とフレージングでダンスミュージックのテイストを押し出す岡崎英美(Key)の存在は、このバンドの音楽的な要と言っていい。昨年パリコレに参加、さらにクラブイベント「NF」を立ち上げるなどバンド以外の活動も目立っている山口一郎(V&G)は最近のインタビューで「僕がいろいろ出来るのも、メンバーに支えられているから。うちのメンバーはすごいです」とコメントしていたが、その中心が女性メンバーであることがこのバンドの大きな魅力につながっているのだと思う。
男性がいるからこそ際立つ 女性メンバーにスポット当たる演出
また、このふたりはプレイヤーとしても極めて優れていて、ライブにおいても重要なポイントとなっている。“ドSキャラのほな・いこかが、彼女に憧れている(という設定の)休日課長(Ba)をイジり倒す”という演出もこのバンドの特徴。“動画サイトなどで認知度を高め、ライブへの動線を作る”という流れが定番になりつつある現在のロックバンドの活動において、男女混合バンドにおけるルックスのいい女性メンバーはきわめて効果的なフックになると言えるだろう。
女性ならではの視点でプロデューサーとしての手腕発揮
このほかにも、WHITE ASH(彩/Ba)、Czecho No Republic(タカハシマイ/Key)、Siggy Jr.(池田智子/Vo)、Awesome City Club(PORIN/Vo&Syn ユキエ/Dr)、雨のパレード(大澤実音穂/Dr)など、際立ったセンスと個性、ミュージシャンとしての実力を併せ持った女性メンバーを擁するバンドが続々と控えている。幅広い層のリスナーを取り込める可能性を持った男女混合バンドは今後も大きな注目を集めていくことになりそうだ。