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TVアニメ『逆転裁判』 梶裕貴&玉木雅士インタビュー

 カプコンの人気ゲーム『逆転裁判』。2001年に第1作が発売され、シリーズ累計販売本数560万本を記録しており、過去には舞台化、さらには成宮寛貴主演で実写映画化も製作された人気タイトルだ。昨年9月にテレビアニメ化が告知され、ファンの間で話題となったが、いよいよ今春より放送を開始する。ORICON STYLEでは本作の主人公・成歩堂龍一(なるほどう・りゅういち)役の梶裕貴と、ライバルで検事の御剣怜侍(みつるぎ・れいじ)役の玉木雅士にインタビューを敢行し、役作りの苦労などを聞いた。また、アニメの見どころも紹介する。

役作りで実際の裁判を傍聴

  • 梶裕貴が演じる主人公の成歩堂龍一 

    梶裕貴が演じる主人公の成歩堂龍一 

――ファン待望の人気ゲームが満を持してアニメ化されます。お2人はゲームをプレイしたことはありますか?
梶裕貴 僕はもともとゲームユーザーの一人だったので、アニメ化を聞いた時、とてもうれしい気持ちになりました。 どこか“記念受験”のような思いで、オーディションを受けさせていただいたのですが、結果的に成歩堂役に決めていただけたのはとてもうれしかったです。ですが、その分プレッシャーや責任も感じています。
玉木雅士 実は、僕自身オーディションに合格したのが今回初めてなんです。決まった時は単純にうれしくてプレッシャーは感じなかったのですが、それから初めてゲームをプレイし、『逆転裁判』をどんどん知っていく中で、ポタポタとコップに水が溜まっていくように重圧が増していきました。
  • 梶裕貴

    梶裕貴

――役が決まってから初回のアフレコまで約半年間。どのように役作りをしましたか?
 実際の裁判を傍聴しに行きました。裁判がどのように行われて、弁護士や検事の方がどういった緊張感の中でその場に立たれているのかを体感しておきたいと思って。
玉木 僕も傍聴しました。役作りは何から始めていいのか分からなかったので、得られる情報は何でも得ようと思い、他にも『逆転裁判』の舞台や実写映画を観て、頭に感覚をインプットしてアフレコに臨みました。
 僕も映画を観ました。あと、いわゆる「法廷モノ」といわれる裁判を扱った映画やドラマも確認しておこうと思って、メジャーな作品をいくつか拝見しました。
  • 玉木雅士が演じる御剣怜侍

    玉木雅士が演じる御剣怜侍

――裁判を題材とした原作ゲームは「意義あり!」「待った!」などの吹き出しが登場したり、ギャグシーンもあったりと特徴的な部分が多々あります。その部分をどうアニメで表現しているのか、ファンは気になるところです。
 実際に演じてみて、思った以上にエンターテインメントな作品になるなと感じましたね。法廷にいる人たちとは到底思えないような濃すぎるキャラクターばかり出てきますが(笑)、『逆転裁判』という前提があると自然と受け入れられる。それはアニメーションになっても違和感はありませんね。すごくシリアスな場面でギャグが突然入ったり、作品の持つにぎやかな感じを自分たちが楽しんで演じることが、原作の良さを引き出す一つのやり方かな、と感じています。
  • 玉木雅士

    玉木雅士

玉木 吹き出しに関する演出は、ファンの方も喜んでもらえると思います。我々も「意義あり!」と言うのがすごく気持ちがいいです(笑)。やっていて、スカッとしますね!
 アニメならではの面白さもありつつ、ゲームの良さもキープしている。音楽に関しても、ゲームファンの方はグッと胸が熱くなるのは間違いないです。
玉木 憎い演出ですよね! 監督さんやスタッフさんがゲームファンの心理をよくわかっていると感じています。

戦闘アニメよりパワーが必要

――アフレコ現場の様子はいかがでしょうか?
玉木 バトルものと違って「うわぁ!」とか思いっきり叫ぶわけではないのですが、ものすごい力を入れているというか、アフレコが終わった後の疲労感がすごい(笑)。緊張感も加わっているからだと思うのですが…。
 本当にそう! ヘタすると、バトル作品よりも体力を消耗しているかもしません(笑)。特に成歩堂は新人弁護士なので、常に全力。法廷シーンでは距離感に関係なく声を張り上げているので、いつも以上にきますね。

――体は戦っていなくても、ある意味戦っていますからね。
 あと、文章量がハンパないんです。専門用語というよりも、法廷シーンでの状況説明、尋問シーンでの独特な言い回しに加えて、すごく丁寧なしゃべり方をするので、一つひとつのせりふがどうしても難しくなることが多くなりますね。キャスト全員、自分の役に必死にくらいついている状況です。
玉木 僕も演じるキャラクターが検事なので、必ず冒頭陳述をします。さらに御剣は勝つまでのシナリオが自分の中で出来上がっているんです。そのプランには相手を陥れる戦術も含まれているので、考慮した演技は大変です。
 ある意味では、もはやバトル作品。「法廷バトルアニメ」ですね!

(C)CAPCOM/読売テレビ・A-1 Pictures

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