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橋本環奈インタビュー『主演女優デビューの覚悟 「少しでも下がったら成立しない」』

1981年に薬師丸ひろ子が主演した映画を始め、たびたび映像化されてきた『セーラー服と機関銃』。その後日談に当たる物語を映画化した『セーラー服と機関銃−卒業−』が公開。そんな名作の続編でヒロインの星泉を演じるのは、アイドルとしても活躍中の“千年にひとりの美少女”橋本環奈。女優として主演デビューを果たす橋本に、女優業について、さらに映画タイトルでもある“卒業”についても聞いた。

現役女子高生なので自然に空気感を出せた

――環奈さんが演じた泉は、普通の女子高生っぽさと組長として看板を背負っている感じが、絶妙に両立していると思いました。
橋本女子高生の部分は、私も現役の高校生なので自然に出せたと思います。撮影に入る前から同級生役の男子3人とずっと話していて、その流れで登下校のシーンも自然に演じることができました。組長のシーンも自分がこうなろうと意図したというより、撮影前2ヶ月間のリハーサルで前田監督はじめスタッフの皆さん、キャストの皆さんと作り上げていったというのが実感です。

――環奈さん自身も、何があっても堂々としている面はあるのでは?
橋本どうでしょうか(笑)? 負けず嫌いなところはあるので、緊張していてもそれを見せたくない気持ちはあるかもしれません。緊張した事で思い出されるのは(プロ野球の)開幕戦の始球式を福岡ドームでやらせていただいたときですが、何万人ものお客さんがいて頭が真っ白になる感じでしたけど、確かに「堂々と!」を心がけて臨みました。

――怖そうな人と面と向かっても大丈夫そう?
橋本いや、普段はさすがにそれは(笑)。でも、映画のなかで浜口組長とステーキハウスで向き合うシーンでは、そこで初めて伊武(雅刀)さんとご一緒したんですけど、目の前で食事をしているだけで圧力がすごくて。泉も自分の組を背負っているので、組長同士で「負けたくない!」という強い気持ちで対峙しました。

――一歩も引かない感じが出ていました。
橋本引きたくなかったです。ちょっとでも下がったら星泉として成立しないので、全力で立ち向かっていきました。

――銃撃戦とかアクションシーンもあって。
橋本撃たれたり、ダイナマイトで吹き飛ばされたり、ロープで首を絞められて吊るされたり。そのシーンを何日か撮っていた間は大変でしたが、今となってはどれも良い思い出です。

力が強いほうではないのでがんばりました

――撮影用に用意してもらった機関銃を持ったら、意外と重かったです。
橋本そうなんです。両手で持つときはいいんですけど、ポスターのように片手でぶら下げていると、肘より先のほうがキツくて。予告でも使われた組員を率いて歩いてくるところは、機関銃を振ってはいけないんです。片手でピッと止めていないと格好良く決まらないので。さすがにそのシーンの撮影では、けっこう腕にきましたね。

――涼しそうな表情をしつつ。
橋本軽そうに見えますけど……私、力もそんなに強いほうではないのでがんばりました(笑)。地味にキツかったのは、同級生が車にはねられてしまうシーンで、学校の4階から1階に降りて、さらに校門まで何往復も走ったんです。一回撮ってまた戻るときも全力で走って。そのシーンの翌日はみんな筋肉痛でした(笑)。

――泉の浜口組若頭補佐の月永に対する気持ちは、どう捉えていました?
橋本月永さんに最初に出会うシーンで「この人、誰?」って感じで。ひと目惚れではなく、だんだん年上の男性に憧れる気持ちが強まったんだと思います。

――ふたりで車に乗っていたときも「彼氏に助手席に乗せてもらうのが夢だったのに」とボヤきつつ、ウキウキ感もあったり?
橋本そうですね。やっていることは麻薬の売人探しですけど(笑)。泉のお茶目でジョークを飛ばしたりするところが、あの場面ですごく出ていたと思います。

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