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注目の“女装男子” 需要広がる背景は?
古くから“ファンタジー”として楽しまれてきた女装男子
ジャニーズの面々が見せる女装姿に至っては、ファンの支持も厚い。「慎吾ママのおはロック」を大ヒットさせたSMAP・香取慎吾を始め、正月時代劇『雪之丞変化』(NHK総合)で美しすぎる女装を見せた滝沢秀明、タカアンドトシ司会のバラエティ『お試しかっ!』(テレビ朝日系)の「Aniコレ」で、加賀美セイラと美しさを競って圧勝したNEWS・手越祐也などなど、数えあげればキリがない。関ジャニ∞にいたっては、スマホゲーム「キャンディーソーダ」のCMでキャピキャピの女子高生になり、キャンジャニ∞としてCDデビューも果たした。芸能雑誌『Myojo』(集英社)でも、ジャニーズJr.が女装する「Jr.乙女図鑑」が大人気なのである。
“オネエタレント”の台頭が女装男子をより身近に
さらに最近の傾向として、“ジェンダーレス男性”と言われる、同性愛者とは限らない中性的な男性が増加。一般的にも女装ができるサロンや女装するためのアドバイス本の需要、さらには男性用化粧品の売り上げなどが伸びてきているという。ライブやコミケ、ハロウィンなどのパーティ等でも女装したコスプレは当たり前になってきているし、最近の男子校の文化祭では女装姿を競うミスコンを催す学校さえ増えていると聞く。
女装はアリナシ? 半数超える約70%が肯定的
もともと日本には、歌舞伎の女形や宝塚の男役などを芸能やエンターテインメントとして楽しむ文化が根づいており、いわゆる“ジェンダーフリー”に対しては寛容なのである。 こうしてみると、女装男子への偏見は限りなくなくなり、見るほうも実践するほうも両者ともに楽しめる環境が、今の日本社会には整いつつあるのだと言えるだろう。これからは日本の“女装男子”たちが、“クールジャパン”として注目される日も近いのかもしれない。
(文/五目舎)
調査時期:2015年11月9日(月)〜10月11日(水)
調査対象:合計500名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査