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伝統的ある“付属女子校系” 欅坂46の戦略とは?
乃木坂46の“即戦力性”に対し、欅坂46は長期的な育成か?
メンバー22人の年齢構成は17歳が7人、18歳が5人と多く、最年少は14歳、最年長は20歳。会見では全員、それぞれ別々の制服衣裳を着用し、スカートは膝丈。基本的には乃木坂46と同様、清楚な路線を打ち出すのは間違いなさそうだ。乃木坂46メンバーのヴィジュアルの良さはアイドルグループでトップと言われているが、欅坂46も顔立ちのきれいな美少女が揃っておりレベルが高い。特に、最年長20歳の渡辺梨加や14歳の平手友梨奈ら会見で最前列に並んだ4人はかなり目を引いた。
ただ全体的には、乃木坂46が当初からヴィジュアル的に出来上がっている感じのメンバーが多かったのに比べれば、素朴さがあり“原石感”が強い。また、乃木坂46ではオーディション合格時点で『ミスマガジン2011』のグランプリだった衛藤美彩や、ももいろクローバーの初期メンバー、地方アイドルグループの元メンバーなどもいたが、欅坂46には大きな芸能活動歴のあるメンバーはいない模様。“AKB48の公式ライバル”を掲げてスタートした乃木坂46には即戦力性が求められていたのに対し、ある程度長期的な視野での育成も見据えられていそうだ。
乃木坂46の“女優顔”対し、欅坂46は“モデル顔”が多い
会見では「センターになりたい人は?」との質問に手を挙げたのは5人と少なめ。今後のグループとしての抱負は、「乃木坂46さんやAKB48さんと肩を並べたい」といった定番の答えに混じり、「仲良しなグループになりたい」との発言も続いた。普通の中高生たちがオーディションを終えたばかりの会見で、緊張で控えめになるのは当然としても、全体の雰囲気は穏やかで朗らかに感じられた。
乃木坂46より親近感があり、伝統ある“付属女子校”イメージ
とはいえ、総合プロデューサーの秋元康氏は「予定調和的な企画を嫌う」とスタッフがよく語っている。秋元氏自身、アイドルグループのプロデュースについて「ポップコーンをフライパンで火にかけて、どの豆が弾けるかはわからない」との例え話をラジオでしていたこともある。欅坂46がどんなグループになるのか? 乃木坂46の妹分なのか? それともライバルなのか? 「すべてメンバーたちから生まれるもの次第」との運営側の発言はそのままの意味で受け取り、予断なしに展開と成長を見ていくのが楽しみ方としては正解なのだろう。
(文:斉藤貴志)