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“賞賛と批判”紙一重のインスタ 扱い方次第で明暗分ける?
小籔はインスタで女性誌の専属モデルに、GENKINGの大ブレイクのきっかけにも
また、最近よくテレビで見かける新世代オネエ・GENKINGも、インスタで自身のファッションやメイク、芸能人との交友写真をアップして話題になったことをきっかけに大ブレイク。そのGENKINGの友人であり、自称“インスタアイドル”のMEGBABY(メグベイビー)や、超色白美少年モデルのUsukeDevil(ユースケデビル)は、これといった芸能活動をしてないにも関わらず、スタイルブックを出版するほどまでになった。もはやInstagramは、素人が自己発信して有名人になるまでの、サクセスストーリーの舞台とさえなっているのだ。
さらにインスタグラムでは、モデルたちによるちょっと過激な写真に出逢うことも多い。ダレノガレ明美のインスタには、胸の谷間を大胆に見せる黒ビキニなど、セクシーな水着写真が大量にアップされていたり、山田優が超ショートパンツで細すぎる美脚を披露したり、ローラですら胸の谷間を堂々と見せるなど、モデル系タレントたちのセクシー写真が溢れている。しかも、不思議と“エロ”度が低い。色みや掲載写真がすべて正方形に統一されているせいか、露出度の高いセクシー写真のはずなのに、なぜかオシャレでかっこよく見えてしまうのだ。機能面から生まれるオシャレさやアート性を有名写真家でなくとも自分自身で表現できるからか、写真集では躊躇しがちなセクシー写真も“イケてる”と思い気が緩み、インスタグラムでは“スキ”を見せてしまうのだろう。そのセクシー写真も今では、モデルたちが競い合うように掲載し、少々“飽和状態”にもなっているようだ。
一方、安藤美姫は新恋人と娘の3ショット、潮田玲子の妊婦姿には批判の声も
ただ、このインスタグラムを駆使した“自己発信”も、過剰にすぎるとバッシングの対象になることもある。元フィギュアスケート選手の安藤美姫は、インスタを初期から利用していた先駆け的存在だったが、突然の出産発表や、新恋人の外国人と娘との3ショットの公開など、プライベート写真を次々と掲載するたびに反発を受けている。最近では、なぜか自身のセーラー服姿をアップしたが、これも非難轟々だった。元バトミントン選手の潮田玲子も、妊婦姿をインスタに掲載。「すごくきれい」という声がある反面、「なんで、ここでそんな写真を……」という批判の声も上がった。
自分の仕事の幅や活動する場を広げたり、芸能界デビューまで実現させてしまうほどのパワーを秘めたインスタグラム。だが一方では、表現次第で自分を窮地に追い込むリスクもある。前述の安藤美姫やモデルらがセクシー写真をこぞって掲載するのも、ツイッターやブログのように言葉に重きを置かず、写真1枚だけで表現できる手軽さから勘違いを生んでしまっているのもまた事実。芸能人に限らず一般人にとっても、インスタでは、センスのよい、ユーモア溢れた“自己発信”が求められるということか。
(文:五目舎)