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女性アイドルが一番輝く「17歳」 橋本環奈、HKT48宮脇咲良ら勝負の年

 女性アイドルにとって非常な重要な年齢となる「17歳」。今年から来年にかけては1998年・1999年生まれが17歳を迎えるが、この年の生まれには“1000年に1人の逸材”“天使すぎるアイドル”としてブレイクした橋本環奈(1999年)をはじめ、「第7回 AKB48選抜総選挙」で初の“神7”入りを果たしたHKT48の宮脇咲良(1998年)、モーニング娘。’15でセンターポジションを務めることが多い鞘師里保(1998年)、“アイドルサイボーグ”とも称されるハロプロ・Juice=Juiceの宮本佳林(1998年)など、アイドルシーンのみならず今後の芸能界において逸材が揃っている。

なぜ「17歳」が重要なのか?

 南沙織の大ヒット曲「17才」や“永遠の17歳”という言葉からもわかるように、17歳の1年はアイドルにとっても、また1人の女性としても、非常に重要な1年。中学校を卒業して1年ほど、中身はまだまだ子供だが、義務教育を終え自分の意志で人生を歩き出せる第一歩でもあるし、日本の法律ではすでに結婚も可能だ。一方で、18歳未満は制限されることも多く、“子どもと大人の狭間”に揺れ動く年齢でもある。パパやママには言えないけど、ちょっと背伸びもしてみたい……だからこそ、17歳の1年間は尊く、「17才」のような名曲が誕生したり、アイドルが一番輝く時期でもあるのだ。

 そして今年から来年にかけて17歳を迎える1998年・1999年生まれの女性アイドルは一部では「キセキの世代」とも称されるほど逸材が揃っている。彼女たちが生まれた1998年と言えば、モーニング娘。が「モーニングコーヒー」でメジャーデビューした年。「LOVEマシーン」「恋のダンスサイト」「ハッピーサマーウェディング」といった大ヒットが続いた時期に幼児期を過ごし、物心ついたときには現在まで続く大人数のグループアイドルの手法が確立し、“当たり前のもの”だった。

 そして彼女たちはモー娘。ブレイク後のハロー!プロジェクト一強時代からAKB48の誕生とブレイク、ももいろクローバーZなど新興勢力により突入した“アイドル戦国時代”など女性アイドルグループを取り巻く環境の劇的な変化を、多感な時期にリアルタイムで見てきた。歌は苦手、ダンスも踊れない普通の女の子でも、アイドルとして光り輝くことができる――孤高の存在だったはずのアイドルが身近な存在となったことで“自分もなれるかもしれない”と目指す子が増えた。また、1998年・1999年組はITバブル真っ只中に生まれ、パソコンや携帯電話が急速に普及した時代に幼少期を過ごした現代っ子。たとえ地方在住でも都市部のトレンドを容易に入手できるし、むしろ地方在住のほうがどこか都会的な雰囲気を持っていたりする。そのため、今まで埋もれていたような子もアイドルになって注目される機会が増え、必然的に、人材に厚みが増していったのだ。

勝負の1年でどこまで飛躍できるかがカギ

 橋本環奈はその最たる例と言えるだろう。グループアイドル活性化により続々と誕生している地方アイドルグループのなかで輝きを放つ美少女。ブレイクした今も福岡在住の彼女、10年前なら“見つからない”どころか、アイドルにならず普通の職業についていたかもしれない。1枚の写真をきっかけに全国的なブレイクを果たした橋本は角川映画40周年記念作品『セーラー服と機関銃 -卒業-』の主演も決定している。17歳目前の今年は彼女にとって次のステップへの重要な1年となるだろう。

 また、HKT48のメンバーで、AKB48も兼任する宮脇咲良は、昨年11月発売のシングル「希望的リフレイン」での渡辺麻友とのWセンターやTVドラマ『マジすか学園4』(日本テレビ系)を経て、6月に行われた『AKB48選抜総選挙』で“神7”入りを果たした。宮脇は昨年の『第6回 選抜総選挙』で選抜入りを果たして以降、急激に露出が増えている。次世代を担うメンバーとして最も注目されているうちのひとりであり、17歳を迎えたこの1年でどこまで飛躍できるかが、今後のタレント人生を左右していくことは間違いない。

 女性アイドルシーンはやや下火になってきているとも言われるが、“華の1998年・1999年組”という次世代エースたちの活躍次第で、再び上昇気流にのる可能性は大いにある。彼女たちがシーンを活性化し、やがてモデル、女優、歌手など幅広い分野で存在感を増していくことに期待したい。

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