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平愛梨インタビュー『理想はもっとしっかりしたい』
妹のお風呂から学んだこと!?
平それが、まったく関係ないシーンなんです(笑)。これから麻衣に起きる出来事とつながるシーンなので、彼氏役の桐山漣さんと伽椰子さんのシーンを見ておくように、監督に言われたんですね。見学していたら、うずくまって襲ってくる伽椰子が本物の幽霊に見えて。手が震え出して顔が真っ青になって過呼吸みたいになってしまったんです。「ちょっと休ませてください」って見学すらできなかったという(笑)。
――なら、自分のシーンのときは……。
平本番だけ伽椰子さんに出てもらって、リハーサルではギリギリまで助監督さんが代わりにやってくれました。驚いたお芝居というより、素で怖がっていました。
――今回は役作りというより、リアルに恐怖が出た感じですか?
平でも、CGを入れる前のシーンでは、どう驚くか考えました。それで実際に人が驚くところを見ようと、妹がお風呂に入っていたときに「フフフフフ……」って言ったら「キャーーッ!!」とめちゃ驚いて。人はビックリするとこうなるのかと、役に活かしました(笑)。
――クランクアップでは壁を乗り越えたような達成感も?
平30歳なのに大号泣してしまって(笑)。それだけ怖かったんだと自分で改めて思いましたけど、まだ達成感はないです。気づいたら終わっていたというか。でも、歴史ある『呪怨』シリーズ“ファイナル”ということで、撮影が進むに連れて「私がちゃんと成仏させてあげよう」という気持ちになっていきました。
どんな仕事でもいいから働きたい!
平『呪怨』の撮影中は、バラエティ収録は怖さから逃れられて良かったです。それでも周りの方に「いつもの感じと違う。憑りつかれてる?」とか言われました(笑)。バラエティでの私は“天然”と言われることが多いので、映画の現場では「あのキャラが来た」と見られるんじゃないかというプレッシャーもあります。だからこそ、女優としてしっかりやろうと責任感が強くなります。
――バラエティでウケている天然的な発言は、自分ではどう思いますか?
平“天然”っていうオブラートに包んでもらっていると思います。10代や20代前半なら許されますけど、30歳でこれだと、世間を知らないとんでもないヤツですよね(笑)。母にも「ハラハラする」と心配されますし、理想はもっとしっかりしたいんですけど。
―― 一方、バラエティ番組の出演では「歌やダンスをやりたい」という発言もありました。
平昔から歌ったり踊ったりすることが大好きだったので。でも私、20代前半にずーっとレッスンばかり受けていた時期があって。「どんなお仕事でもいいから働きたい!」というのが一番でした。
――美人女優のイメージが強かった愛梨さんがバラエティに出始めたときは、意外な感じもしましたが。
平きっかけは『クイズドレミファドン!』(フジテレビ系)に出たとき、ルールをまったく知らないで相手チームに答えを教えちゃったりして、司会の秀さん(中山秀征)に「すごい原石を見つけました」と言っていただいて。オンエア翌日から、事務所にすごく反響があったそうです。だから秀さんと、『20世紀少年』でお世話になった唐沢(寿明)さん、浦沢(直樹)先生には一生感謝の気持ちです。
――この夏もお忙しいかと思いますが、プライベートでやりたいこともありますか?
平海に行きたいです。私、去年まで、海に入ったら病気になると思っていたんです(笑)。勝手に固定観念が強くなっちゃって。でも、『東野・岡村の旅猿〜プライベートでごめんなさい〜』(日本テレビ系)で海に行かせていただいたり、海外に行く機会が多くて、もっと海のことを知りたくなりました。世界は海で繋がっていると偉大さも感じて。日焼けとか気にしないといけませんけど、私は夏こそ海で焼けて「生きてるよ!」みたいな実感が欲しいです。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
呪怨−ザ・ファイナル−
監督:落合正幸
出演:平愛梨 桐山漣 おのののか 柳ゆり菜 松浦雅
2015年6月20日(土)全国ロードショー
(C)2015「呪怨 ザ・ファイナル」製作委員会
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