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(更新: ORICON NEWS

大学公認のリアルな「テラスハウス」があるってホント? 外国人留学生と住む国際セミナーハウスに潜入!!

大学選びのポイントは? 学部? カリキュラム? サークルや部活? キャンパスの雰囲気? もし、外国語に興味があるなら、学生寮もチェックしてみては? というのも、関西外国語大学では、外国人留学生と共同生活ができるシェアハウスがあるのだそう。国際的な学生たちの共同生活は、あのテレビ番組よりもドラマチックかも!? そんな関西外大の”リアル・テラハ”に潜入してきました!

まずはハウスの日常生活に密着!

 関西外大の“リアル・テラハ”とは、外国人留学生寮のこと。今回は、中宮キャンパスに4つあるハウスのうち「国際交流セミナーハウス4」に潜入しました!!

 ハウス内をのぞいてみると、共同施設として食堂やシャワー・洗面・洗濯の各ルームのほか、ラウンジやコンピュータルーム、ドリンクの自動販売機と充実した設備が揃っています。ハウス内のあちこちでは、英語が飛び交っていて、まるで海外へ来たような感覚。

 部屋は、男女それぞれ別のフロアに設置。各部屋は、基本的に寮生が2人1室でシェアしていて、外国人留学生同士のほか、大学の「ルームメートプログラム」として日本人学生が外国人留学生と4ヶ月間、共同生活をしているところも…。さっそく、共同生活中の上場美幸さんと、オーポン・ボンサラさんに生活の感想を聞いてみました。

(左)ルームメートプログラム 外国語学部英米語学科1回生 上場美幸さん(国籍:日本) / (右)ルームメートプログラム 外国語学部留学生 オーポン・ボンサラさん(国籍:アメリカ)

(左)ルームメートプログラム 外国語学部英米語学科1回生 上場美幸さん(国籍:日本) / (右)ルームメートプログラム 外国語学部留学生 オーポン・ボンサラさん(国籍:アメリカ)

 「授業のある日は、朝は7時ごろに起きて大学へ行きます。夕方6時ごろにハウスへ戻ると、食事や勉強をしたり、ルームメートや他の学生たちとおしゃべりしたりしています」と上場さん。ボンサラさんはアメリカの大学からの留学生で、2人の会話は基本的に英語なのだそう。「ハウス内の学生は、みんな英語を話せるのでコミュニケーションには困りません。ただ、道でお年寄りに日本語で話しかけられた時に答えられず、恥ずかしいと感じました」(ボンサラさん)。一生懸命日本語を勉強しているようです。
  • 各部屋では、就寝前に勉強を教え合う風景も。この日は上場さんがボンサラさんの日本語の勉強をサポート中。

    各部屋では、就寝前に勉強を教え合う風景も。この日は上場さんがボンサラさんの日本語の勉強をサポート中。

 部屋では、「一緒に音楽を聞いたり、日本語や英語など勉強を教え合ったりしています。基本的に、お互い自由に過ごしているので気楽です」と上場さん。カルチャーショックは、2人とも「特に感じないです」と口を揃えます。休日には、「一緒に近くのスーパーで買い物したり、大阪の梅田で食事をしたり、楽しんでいます」(上場さん)、「好きなハローキティの展示会へ行ったことがうれしかったです」(ボンサラさん)と、2人ともグローバルな共同生活を満喫している様子。

 ただ、充実した生活も、周囲のサポートがあってこそ。聞けば、ハウス内には一般寮生のほかに、あるミッションを担った学生も住んでいるそう。早速、直撃してみました!!

留学生のサポーター・RAとは?

 外国人留学生たちと一緒にセミナーハウスで暮らして、留学生活をサポートするのが、RA(Resident Assistant)と呼ばれる日本人学生です。彼・彼女たちは、大学では普通の学生。でも、セミナーハウスでは、大学のれっきとした国際交流プログラムで選ばれた学生たち。施設の戸締りから、勉強や生活のサポートや相談対応、国際交流イベントの企画・運営、病気や事故など緊急時の対応にいたるまで、責任をもって寮生たちの快適で有意義な生活を支えているのです。

ということで、RAのみんなはどんな生活をしているのか、聞いてみました。
  • RA 英語キャリア学部英語キャリア学科3回生 田中理紗子さん(国籍:日本)

    RA 英語キャリア学部英語キャリア学科3回生 田中理紗子さん(国籍:日本)

Q RAに応募したきっかけは?
「スウェーデンでの留学後も、日常的に英語を使いたかったことと、留学生のお世話をしたいという気持ちからです」と田中さん。大崎さんも、「英語を話せる環境に身を置きたかったからです」とのこと。冨村さんも「昨年ルームメートプログラムを体験したときに、外国人留学生から信頼されていた先輩RAの姿を見て、自分もそうなりたいと思いました」とのこと。みんな、語学や幅広い体験をしたいという気持ちで始めたようです。
  • RA 国際言語学部国際言語コミュニケーション学科2回生 大崎優貴さん(国籍:日本)

    RA 国際言語学部国際言語コミュニケーション学科2回生 大崎優貴さん(国籍:日本)

Q RAの立場から感じる、異文化間の違いは?
大崎さん「外国人は個人主義という先入観があるかもしれないけれど、みんなすごく気遣いをしてくれます」。田中さん「協力的な学生が多いよね。でも、外国人留学生といっても、子どもを見ているみたい。私なんて、『お母さん』って呼ばれていますから(笑)」。細かい部分での違いは感じていても、基本的には生活を共にする仲間や家族という存在のようです!
  • RA 外国語学部英米語学科2回生 冨村祥太郎さん(国籍:日本)

    RA 外国語学部英米語学科2回生 冨村祥太郎さん(国籍:日本)

Q RAのいいところは?
「毎日英語に触れるので、語学力がつきます」(大崎さん)。「沖縄出身なので、RAの期間は無料で住めるところ。RAは一人部屋ですし(笑)」(冨村さん)。「国内外のたくさんの人々との出会いがあって、深く知り合えるところです」(田中さん)。実際に、RAやルームメートたちの多くが、帰国した外国人留学生とも長く連絡を取り合っているとか。

 最後に、語学のほかに、学べることや成長したことを聞いてみました。そもそも、RAは日々の生活での寮生サポートのほか、80名を超える学生の前でイベントの司会をしたり、発表をすることもあるんだそう。その経験から、「留学生の見本となる立場なので、人間性や社会性、人と人とのコミュニケーション能力も養われたと思います」と田中さん。同じく大崎さんは、「行動力や企画力、リーダーシップも育まれると思います」、冨村さんは、「僕は海外へ留学して、現地で働きたいという目標があります。おかげで、海外でもやっていけるという自信がつきました」と話してくれました。“関西外大版テラハ”には、刺激も成長も盛りだくさんのようです。

 学生たちそれぞれにとって、大きな経験となっているグローバルな共同生活。続いて、ルームメートやRAのみんなに、”セミナーハウスあるある”も聞いてみました!

学生たちに聞きました! 「グローバルあるある」Q&A!!

  • 食事の後も、みんなと楽しくおしゃべり。

    食事の後も、みんなと楽しくおしゃべり。

Q:中国や韓国の観光客は多いけど、留学生も多いの?
「今は、アメリカ人の留学生が大半です。でも、国籍は幅広くて、ほかにも、ドイツ、フランス、デンマーク、アルゼンチン、オーストラリア、韓国、ベトナム、ケニアほか、世界各国の学生がいます」(田中さん)。
  • ハウス内には、共同キッチンと各個人用の冷蔵庫を完備。食事はみんな自炊している。

    ハウス内には、共同キッチンと各個人用の冷蔵庫を完備。食事はみんな自炊している。

Q:食卓や味覚も、やっぱり国際色豊かなの?
「ハウス内では自炊するので、いろんな国の料理が並びます」(冨村さん)。
「名前は分からないけれど、アメリカ人留学生がつくったポテト料理が絶品でした」(田中さん)。
「見たこともない食べ物に出会うことも。オーストラリアの留学生が、食パンに黒いものをぬって食べていて。勧められて食べると、しょっぱくて変な味。結局、何かわからないままでした(笑)」(上場さん)。
Q:共同生活で、異文化を感じたことはある?
「国にもよりますが、食事した後の食器を日本人のように丁寧に洗わない人も結構います(笑)」(田中さん)。
「アメリカの学校では、週末はパーティーばかり。その感覚がなくて勉強しやすいです」(ボンサラさん)。
「ルームメート時代に、オーストラリア人留学生と共同生活をしたときのことです。冬に暖房をつけていると、相手は半そでで『暑い』と消してしまう。しばらく暖房の主導権争いをしました(笑)」(冨村さん)。
  • 食堂の隣にラウンジも設置。外国人学生の勉強を教えたり、思い思いに過ごしている。

    食堂の隣にラウンジも設置。外国人学生の勉強を教えたり、思い思いに過ごしている。

Q:逆に、「日本だなあ」と感じたことはある?
「外国人留学生に日本語を教えることが多いのですが、あらためて日本語の難しさを実感しました。いちから学ぶと考えると、もともと日本人でよかったと思います」(冨村さん)。
「部屋が和室なので、床で寝るのは初めて。海外から見た意見ですが、日本の布団は少し固いかも(笑)」(ボンサラさん)。
Q:セミナーハウスに住んでよかったことは?
「私はまだまだですが、語学が伸びることです」(上場さん)。
「留学生と日本人学生の国際交流の場として、セミナーハウス内でのパーティーや、大学でのイベントも行えることです」(田中さん)。

Q:私だけの「あるある話」を教えて?
「学生なので、外国人留学生もできるだけ節約しています。衣服も、ハウスの近くにある『しまむら』という衣料品店が人気です」(上場さん)。
「ゲーム好きの留学生が多い。ハウスに入ってすぐに、中古のゲームを買った留学生もいます」(大崎さん)。
「『ポケモン』や『バクマン』など、アニメ好きも多いです。留学生に部屋へ呼ばれて、熱心に『セーラームーン』3話分を観せられたことも…」(冨村さん)。

 異文化同士だからこそ、新鮮な見方があったり、未知の発見があるもの。
しかも、ひとつ屋根の下でのリアルな共同生活だからこそ、外国人留学生だけでなく日本人学生たちにとっても、大学での授業に勝るとも劣らない大きな糧になっているのだ。

関西外国語大学

世界51ヶ国・地域、344の海外大学のネットワークを持ち、年間の留学派遣学生数は1551人にものぼる。また、世界約40ヶ国・地域から706人の外国人留学生、約200人のネイティブ教員が在籍し常に外国語教育をリードしている。

〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1

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