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ORICON NEWS
『niconico』によるゲーム実況&ゲーム大会の祭典『闘会議2015』レポート
家族連れや小学生の姿も 幅広い来場者層
ただ、ゲーム実況人気や『超会議』の「ゲームエリア」が数千人を集める人気エリアだということは知っていたが、実際に会場にたどり着くまで、独立したイベントとして成立するのか、半信半疑な部分もあった。1月中旬に行われた発表会では、一般よりも少し早く入場できる「優先入場券」が売り切れておらず、チケットの売れ行きは悪くないものの、「『超会議』も当日券でいらっしゃる方が多いので、当日までわからない部分もある」と広報担当者から聞いていたからだ。しかし、フタを開けてみると開場前から数千人規模の長蛇の列。大人だけでなく家族連れや小学生の団体など、老若男女幅広い層が来場。『超会議』でも恒例の開場のカウントダウンやオープンとともに駆け出す来場者を見て、その盛り上がりを肌で感じることができた。
人気実況者には人だかり
印象的だったのが、企業ブースや実況ストリートで、ゲームよりも実況者の人気で観客が集まっていた点だ。もちろんゲーム自体の人気もあるだろうが、人気実況者が出演している場所には人だかりができており、実況を聴きながら一緒になって一喜一憂していた。それぞれの実況者の個性あふれるユニークな実況を通してゲームを“共有”し、疑似体験したことで「プレイしてみたくなった」という声も多く聞かれた。
つい最近までゲーム業界は「ゲーム実況」というジャンルに対して様子見の姿勢が続いていたように思う。しかし任天堂が『niconico』や『YouTube』でゲーム実況するクリエイターに対し、その成果に応じて報酬を支払う仕組みを作るなど、ここにきて一気に動きが加速し、ゲーム実況への期待が目に見えて伝わってきている。今回参加したなかには発売前の新作ソフトのゲーム実況をしたり、試遊台を設けたりしている企業もあったが、新しい時代のゲームプロモーションとしての可能性を大いに感じさせるイベントとなった。