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ももいろクローバーZ『“ももクロサンタ”からの贈り物★恒例クリスマスライブをレポート』

 恒例のクリスマスライブ『ももいろクリスマス2012〜さいたまスーパーアリーナ大会〜』が、2012年12月24日、25日の2日間に渡って開催!3回目となる今年は、全国29館33スクリーンおよびライブハウスでのライブビューイングも行われ、全会場合わせて2日間で6万2,000人を動員する記録的ライブとなった。全24曲、約4時間におよぶ全開ステージで“モモノフ”(=ももクロファン)たちを魅了した、2日目の模様をレポート!

「1年の集大成を見せる場」 “涙”で幕開けた今年のももクリ

 今年の『ももクリ』は、意外にも“涙”から幕を開けた。ステージ上に設けられた巨大スクリーンから、これまでのグループの歴史がVTRで流れると、場内からはすすり泣き。今年、2008年の結成時から夢見てきた『NHK紅白歌合戦』への初出場が決定し、そんな彼女たちの成長劇が観客の涙腺を刺激したからだ。ライブの始まりを告げる「overture」が響いて場内が暗転すると、個々のメンバーカラーのレッド、イエロー、ピンク、グリーン、パープルに輝くサイリウムが花畑のように一面を埋め尽くす圧巻の光景。満を持してメンバーが姿を見せるや、ドッと野太い歓声が場内を包んだ。

 冒頭の映像でファンからもらい泣きしたのか、有安杏果は早くも泣き顔だったが、ロックナンバー「サラバ、愛しき悲しみたちよ」がスタートすると、すぐに笑顔満開。火柱が無数に上がるような熱いパフォーマンスで、1曲目から観客のテンションはヒートアップ!続く「Wee-Tee-Wee-Tee」や「黒い週末」というハイテンポナンバーで、序盤からアリーナを揺らしていく。「メリークリスマ〜ス!」とサンタ衣装ではしゃぐ5人。百田夏菜子が「ももクロの1年の集大成を見せる場。今までの私たち、新しい私たちを見せられたら」と張り切ると、客席からは「かなこぉ〜」コール。『紅白』初出場決定がメンバーの口から改めてアナウンスされると拍手喝采で、玉井詩織は「いいかーお前らー!紅白の向こう側に行ける力をくれるかー!?」とあおった。

 MC後もパワー全開。アップテンポナンバー「DNA狂詩曲」、「Z女戦争」を立て続けに披露し、ファンとのかけ声も相まって“ももクロ旋風”を巻き起こす。今年の『ももクリ』開催記念シングル「僕等のセンチュリー」もお披露目。<Love>、<Peace>のかけ声で、アリーナ中央に設けられたステージに向かってランウェイを歩き、ファンに360度囲まれた絶景を楽しんだ。UFO型のゴンドラで上空から登場すると「ワニとシャンプー」と「PUSH」を連発。ステージに降り立てば「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」をノンストップで歌唱し、広い空間を縦横無尽に駆け巡る。ジェットコースターに乗っているかのような、息もつかせないパフォーマンスの数々で“モノノフ”たちを魅了する。

西武ドーム2Days決定!「これからも走り続けます」

 「何がももクロだ」とセンタースクリーン上に突如現れた悪の総裁を名乗る“南国ピーナッツ”によって、刺客5人がステージに送り込まれ、闘う演出もあった『ももクリ』劇場。さらに、クリスマスには欠かせないナンバー「サンタさん」も披露。高城れにはマジックショーで見せ場を作って本人もご満悦だった。代表曲「行くぜっ!怪盗少女」では、南国ピーナッツの仕業でメンバーが“おっさん”に変身。百田に扮したパパイヤ鈴木がエビ反りジャンプをしようとするも、腰を痛めてしまうコミカルなやり取りの後、再び“元の姿”に戻ると、メンバーによるアクロバティックなパフォーマンス、百田による本家・エビ反りジャンプがさく裂し、盛り上がりは最高潮に達した。

 メンバーにとってサプライズのクリスマスプレゼントとなったのが、松崎しげるの登場。もはや“クロ”つながりでお馴染みとなった松崎が「愛のメモリー」に乗せて、2013年4月13日、14日に西武ドーム2Days公演決定を発表するとメンバーは大慌て。「前に1回やったでしょ?だから2倍、2倍!」と松崎から陽気に祝福されると、百田は「マジ!?」と驚き、メンバー全員で体を寄せ合った。紅白初出場が叶い、今年は『ももクリ』で仕事納めにならず、もう一花咲かせることになったももクロ。百田は「私たちには大きな壁がないとダメ。すぐサボろうとするから。紅白に向けて、西武ドームに向けて、これからも走り続けます」と堂々宣言。本編ラストはその勢いのまま「走れ!」でフィナーレを迎えた。

 アンコール1曲目は「スターダストセレナーデ」。紅白を祝うかのように場内には紅と白の巨大バルーンが観客席に放られて祝福ムードが漂い、ラスト曲「ももクロのニッポン万歳!」では再びUFO型のゴンドラに乗り、聖夜に駆けつけた“モモノフ”たちに感謝の言葉を投げかけた。高城が「来年のクリスマスも今年以上のものを作りたい」とさらなる飛躍を誓うと、佐々木彩夏は「これからも前に進む勇気をください」。玉井は「夢を叶えるということは、また新しい夢が生まれるってこと」。有安は「ももか」コールを一身に受けて「みんな、ずるいよ〜」と泣き出すも「幸せです。ずっと応援してください!」。百田は「壁は、大きな夢でもある。壁を超えつつ、夢を叶えながらたくさんの気持ちをみなさんに届けられたら」と目にいっぱい溜めた涙を拭いながら頭を下げた。

 場内からは鳴り止まない「世界のももクロナンバーワン!」コール。それに応えるかのように5人は「世界のモモノフナンバーワン!」と、ありったけの想いをひとことに込めた。紅白に挑む想い、そして次に繋げようとする決意、そしてまだまだ夢の途中であることを強く感じさせる、今年のももクロの“集大成”ライブだった。
(photo by Hajime Kamiiisaka)

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