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(更新: ORICON NEWS

他人ごとじゃない“犬神家” 争わないためのプレ相続

他人ごとじゃない“犬神家” 争わないためのプレ相続とは?

 遺言書や遺産相続と聞いて真っ先に思い浮かべる映画といえば、過去に何度も映像化されている横溝正史の金田一耕助シリーズ『犬神家の一族』だろう。

遺産を巡り身内が敵に… “犬神家”の生々しい恐ろしさ

 何度も映像化されているこの作品。犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)が莫大な資産を遺して死去する。遺言書が公開され、すべての遺産を相続する権利が与えられたのは3人の娘ではなく、恩人の孫娘である野々宮珠世(松嶋菜々子)だった。さらに相続条件として「佐兵衛の3人の孫のひとりと結婚すること」と記されていたため血で血を洗う争いに…そんなストーリーだ。※キャストは2006年公開の映画版より

 これは映画の中の話だが、現実の世界でも遺産相続には何かとトラブルがつきもの。今まで仲良く生活してきた家族や兄弟姉妹でも、互いに憎み合う間柄になってしまう…そんな最悪の事態を招く恐れもある。

どの家庭にも起こりうる「遺産相続」の泥沼

 映画の「犬神家」のように遺産を巡って「骨肉の争い」を繰り広げるのは資産家だけとは限らない。自分の家族は仲がいいから、争うほどの財産はないから、と自分たちには無縁だと思っていても、遺産相続のトラブルは年々増加傾向にあるという。

 なぜ家族間において遺産相続の争いが起きるのだろうか。まず、死亡した本人の預金は相続手続きを行わないとおろせなくなる。一家の大黒柱が亡くなった場合、葬儀資金が用意できなくて困ることも。また、相続関連の書類も複雑で面倒が多いのが現実だ。

 さらに、2015年に相続税制度が改正され、基礎控除額の減額によって、相続税の支払いをめぐる トラブルがさらに増加するとの分析もある。

弁護士が明かす、「遺産相続」をめぐるトラブル

 弁護士の長家広明氏によると、相続税には大きく分けてふたつの問題があるという。

 まず、相続税を“誰が払うのか”についての問題。「相続紛争の平均係争月数は16.3ヶ月に上ります。一方で、原則として相続税は10ヶ月以内に現金納付しなければなりません。相続争いの最中にもかかわらず、相続税の支払いが求められれば、誰が支払うのかというのが大きな問題になるのです」。

 次に、相続税を“どうやって払うのか”という問題。「相続税制度改正によって、固定資産のみでも相続税がかかる可能性が増えてきます。しかし、固定資産のみの相続で、現金の資産が少ない場合はどうやって相続税を現金で支払うのかという問題が出てくるのです」。

 これまで資産家だけの問題だった相続税だが、相続税改定によって、今まで税金がかかっていなかった人にとっても他人ごとではなくなる。

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