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工藤静香と中島みゆきのステキな関係

■ソロデビュー20周年という節目に、中島みゆきへ最高のリスペクトと愛情を込めた作品を発表

工藤静香、アルバム『MY PRECIOUS-Shizuka sings songs of Miyuki-』 

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 工藤静香中島みゆき作品をカバーしたアルバム『MY PRECIOUS-Shizuka sings songs of Miyuki-』がいい。工藤の歌手ソロデビュー20周年企画第4弾となるこの作品が今週、9/1付ランキングの20位に初登場し、順調に売り上げを伸ばしている。

 かねてより中島みゆきファンを公言している工藤は、実は中島から20曲もの楽曲提供を受けており、もちろんこれはアーティストの中では最多。「FU-JI-TSU」「黄砂に吹かれて」「MUGON・ん…色っぽい」「慟哭」などの大ヒット曲を始め、20曲もタッグを組んだいわばゴールデンコンビといえる。

 今回はそんな膨大な中島みゆきライブラリーの中から、工藤本人の想い入れのある曲ややってみたい曲を30曲以上セレクトし、実際に声をあててみて、最終的に11曲に絞り込んだ(ボーナストラックのオリジナル曲を入れると14曲)。

 「カバーとはいえ、自分なりの答えを出したいなって思ったんです。すごく強く響いてくるみゆきさんの曲を、自分なりのライトテイストで歌ってみたらどうかなぁって。ただみゆきさんの曲って、キモから声を出して歌わないとダメなんですよね。お腹からじゃなく、キモから(笑)。そういう意味ではレコーディングは結局全然ライトな感覚ではなく、中途半端な集中力では歌えなかったですね。「命の別名」なんかは、気を緩めると涙が出そうになっちゃってたし。それくらいみゆきさんの音楽には感情が引っ張られるんですよね」

 改めて不世出のシンガー・ソングライター中島みゆきの作品の持つ“強さ”と“奥深さ”がクローズアップされている。もちろんそんな作品達と“戦い”、カバーという領域を越えた、完成度の高い作品を作り上げた工藤の表現力はさすがとしか言えない。中島から工藤へは「どうぞ静香さんの好きなように歌ってください」というメッセージが届けられたそうだ。

 2人に共通する部分があるとすれば、歌に“情念”を強く感じるところだろうか。声もそうかもしれない。女性としての強さ、弱さ、儚さ、憂い、それらが“情念”という人々の心を揺さぶる大きく深い感情となって向かってくる…そんな感じがする。

 今回は11曲を新進気鋭の若手からベテランまで、5人の売れっ子アレンジャーが手がけ、原曲の持つ熱さはそのままに、工藤の独特の声、歌い方を生かした絶妙なアレンジが響く。工藤静香と中島みゆきという、いい意味で一筋縄ではいかないアーティストの世界観を見事に昇華させ、新たな世界観がきちんと構築できている。このCDの紙資料に“2008年カバーアルバム本命盤”というキャッチが踊っているが、聴き終えてみると、なるほど説得力がある。

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音楽を語ろう特集『中島みゆきが詞・曲を提供! 工藤静香の名曲を語ろう』(08年08月20日)

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