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　クラシック音楽をテーマに描くラブコメディ映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』の完成披露試写会が9日、東京・有楽町の東京国際フォーラムであり、主演の上野樹里、玉木宏ら主要キャスト11人が撮影時の衣装を完全に再現して再集結。上映前の舞台あいさつで上野は、約4000人のファンで埋め尽くされた満員の会場を見渡し「ドラマではお客さんに会うことがなかったけど今、こうして目の前にして私たちのほうが感動しました」と声を震わせた。

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　二ノ宮知子の同名漫画を原作にした大ヒットドラマの続きを描く映画版。この日の舞台には、ドラマシリーズからおなじみの2人のほか、ウエンツ瑛士、ベッキー、山口紗弥加、山田優、福士誠治、吉瀬美智子、竹中直人のほかに、映画版の新キャラクターとして出演した吉本芸人のなだぎ武（ザ・プラン9）とチャド・マレーン、武内英樹監督が登壇した。

　映画版2部作（後編は来年4月17日公開）は、およそ半年をかけてヨーロッパ各国（フランス・チェコ・スロバキア・オーストリア）で撮影を敢行。ピアアニスト・野田恵役の上野は「ヨーロッパ生活にも慣れて、毎日ピザやパスタでも大丈夫になった」とたくましさを増した“のだめ”をアピール。

　“オレ様”指揮者・千秋真一役の玉木は「テレビより成長した姿を見せるプレッシャーはあったが、オーストリア・ウィーンの楽友協会大ホールなどヨーロッパの有名ホールで生演奏とともに指揮を振っているうちに、だんだん気持ちよくなっていきました」と欧州ロケを振り返った。

　物語はのだめと千秋の恋の行方を中心に2人の音楽的な成長が描かれるが、ベッキー演じるロシア人学生・ターニャと福士誠治演じるオーボエ奏者・黒木の恋も見どころのひとつ。司会を務めたフジテレビの軽部真一アナウンサーが「私生活でも恋が芽生えたりは…」と2人をあおると、ベッキーが間髪いれずに「なかったです」とバッサリ。福士は「もう、ちょっと考えてから答えようよ…」と少し寂しげに「なかったです」と答えた。

　武内監督は「前半は細かいギャグをちりばめ、クライマックスはチャイコフスキーの『序曲：1812年』の演奏シーン。玉木君が血のにじむような努力をして仕上げた千秋の指揮を観てほしい。演奏に感動したら映画の途中でも拍手して」と作品の出来に自信を見せた。

　映画『のだめカンタービレ 最終楽章　前編』は12月19日（土）より全国公開。

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