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　覚せい剤取締法違反の罪で懲役1年6か月、執行猶予3年の刑が確定した元女優・酒井法子の一連の事件・騒動を検証する映画『刹那　SETSUNA』の製作発表記者会見が26日、前日に主演予定の女優が突如降板するという事態に見舞われるも東京・浅草の雷ゴロゴロ会館で予定通り行われた。芸能リポーター・梨元勝氏の携帯サイト『芸能裏チャンネル』で配信された酒井法子関連の記事をまとめ、10月に書籍化された『酒井法子　隠された素顔』（イースト・プレス刊）が原作となる同作。梨元氏は「42年の取材人生に熱きものを感じた。この映画を糧に取材を続けて行きたい」と意気込んだ。同作は来年1月下旬より単館系公開が決定。順次全国で公開される。

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　会見場には梨元氏のほか、メガホンを取る笠原正夫監督、ヒロインの女性記者役を演じる女優・街田しおん、ヒロインの元夫役で演劇舞踊・浅香流二代目、浅香公司が登壇。主演が予定されていた宝塚歌劇団の元雪組男役トップスターの女優・えまお（旧芸名・絵麻緒ゆう）が、会見前日に降板したことについて梨元氏は「信じられない。これも事件ですよ」と語気を強めた。笠原監督も「本当に突然で、理由もわからない」。昨夜、急遽出演を決めた街田は「何かの縁でのめぐり合わせ。頑張って演じていきたい」と意欲をのぞかせ、浅香は「現代劇で、映画にも初出演。師匠（浅香光代）も応援してくれています」と語った。

　同作は、『梨元裏チャンネル』として酒井法子事件を取材した映像、スチール写真を使用しつつ、架空の雑誌編集部を設定し、子持ち・バツイチの女性記者の目を通して、酒井法子事件を検証するドキュメンタリー・シネマというスタイルで劇場公開される。笠原監督は「酒井法子役を誰かが演じる再現ドラマではない。モチーフとして酒井法子事件を扱う、彼女の心の闇を探るもの」と強調した。梨元氏は「芸能界の薬物汚染を30年以上取材してきたが、繰り返してばかり。何の警鐘にもなっていない。ストップ・ザ・覚せい剤、ストップ・ザ・違法薬物のために寄与したい」と決意を新たにした。