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映画『トランスポーター3 アンリミテッド』特集 ロバート・ネッパー

ロバート・ネッパー


 『トランスポーター3 アンリミテッド』で主人公・フランクを追い詰めるシリーズ最強の敵、ジェイソンを演じるのは、人気TVシリーズ『プリズン・ブレイク』のティーバック役の極悪非道ぶりが強烈な印象を残し、ブレイクした演技派ロバート・ネッパー。悪役で有名になったことについて、本人はどう思っているのだろうか。電話インタビューで聞いた。


(C)2008 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS - APIPOULAI PROD 

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◆一目瞭然で、この役を演じるのは楽しいと直感した


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――『トランスポーター3 アンリミテッド』に出演する経緯は?

【ロバート・ネッパー(以下、RN)】2007年11月に別の映画のプロモーションでパリに行った時に、リュック・ベッソンに会って、今作について話してくれたんだ。元々リュック・ベッソン作品のファンでもあるしね。リュックと僕は、キスできるくらいの距離で鼻をこするように会話をした。「この作品についてどう思う?」「面白いと思うよ。悪役もやりがいがあるし、良い映画だし、ジェイスンのことも好きだし・・・」すぐ意気投合できたよ。こちらでは俗に「No Brainer(ノー・ブレイナー)」というんだけど、頭を使って考える必要もない、答えは一目瞭然で、この役を演じるのは楽しいと直感した。


――『プリズン・ブレイク』の撮影中だったのでは?

【RN】ちょうどアメリカでは脚本家たちのストライキ中で、『プリズン・ブレイク』の撮影もできなくて、そんな時にパリで映画の撮影ができるなんて、素敵な経験になると感じたね。フランスでも『プリズン・ブレイク』は大人気で、どこにいっても“ムッシュー・ティーバッグ”と呼ばれていたよ。呼び捨てじゃないんだ! あんな野郎に敬意を表してくれたよ(笑)。パリでロックスター気分を味わえて楽しかったね。『プリズン・ブレイク』は日本でも大人気だよね。ティーバック役は僕自身も大好きな役なんだよ。


――今作でジェイスン・ステイサムと共演していかがでしたか?

【RN】とにかく最高な奴だよ。『トランスポーター』シリーズが3作目ということは、本当に全力を注いで、今までを凌ぐ作品にしなくてはならなかった。対抗する悪役だって満足のいく相手じゃないといけない。対抗する悪役だって満足のいく相手じゃないといけない。スポーツと同じで、どんな競技でもレベルの見合った相手と対戦したほうが楽しいよね。ジェイスンは出会って一瞬にして、僕が価値ある対戦相手だとわかってくれたよ。僕も彼が投げてきたボールをしっかりキャッチして、即座に反応して投げ返した。本当にいいスポーツの試合しているようなもの。すぐに通じ合えたね。いい飲み友達でもあったこともプラスだったと思うよ。


――『トランスポーター3 アンリミテッド』でジョンソンを演じる上で難しかったことは?

【RN】難しいことはなかった。不可能ということもなかった。でも、クライマックスの電車内でのアクションシーンは準備が必要だった。2人のバトルはきちんと振り付けされていて、ダンスステップのように全部のフリを覚えないと、誰かが鼻血を出すか、骨折しちゃうからね。しかも、そのシーンの撮影直前に足を痛めてしまったんだ。そのケガを抱えながら、2日かけてそのシーンを撮らなくてはならなかった。どうかこの撮影を切り抜けられるように常に祈っていたよ。僕は舞台出身で、「The Show Must Go On(ショーは続けなければならない)」という精神の持ち主で、この撮影をリスケジュールすることは不可能だと分かっていたから、やるしかなかった。激しい痛みの中で、リアルなバトルに見せるのは、精神的にも肉体的にも非常に大きなチャレンジだった。役作りの上で大変なことだったのはそれくらいかな。


◆僕の子供が観られるような映画に出たいね、悪役ばかりじゃなくて(笑)


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――『プリズン・―』以降、悪役を演じることが多いと思いますが、抵抗はないのですか?

【RN】なぜだか分からないんだけど、悪役を演じるのはうまいんだよね。でも全部演技だから。良い物語には対立が存在しなければならないんだ。最高レベルの善人(グッド・ガイ)と最高レベルの悪人(バッド・ガイ)がいなければストーリーにならない。2人の人物が対立しないとね。ひとりは、ある何かが欲しくて、もうひとりは別の何かが欲しい。そうなるとトラブルがつきもの。トラブルさえあれば、脚本が完成する。とにかく僕は、仕事が大好きで、これからも俳優という仕事を続けたい。今は悪役の仕事が多いから、それを受けるのは当然だし、全然かまわないと思っている。でも、最近、コメディーの役をもらったんだ。11月か12月に撮影開始予定の“In the Belt”という作品なんだけど。


――アクション・ヒーローを演じてみたいと思うことは? 例えば、今作の主人公、フランク・マーティンのような役は?

【RN】いいえ、ノーサンキューだね。(フランク役の)ジェイスン・ステイサムの体を見ただろ? すごく鍛えているよね。あそこまでの鋼のような体を作るには、相当鍛錬し、自分を厳しく律しなくては成しえない。それを目の当たりにして、僕は演じることに徹しようと思った(笑)。僕はそこまで肉体を鍛錬する能力に長けてない。


――では、今後どんな役を演じてみたいですか?

【RN】僕の子供が観られるような映画に出たいね、悪役ばかりじゃなくて(笑)。『プリズン・ブレイク』も『トランスポーター3 アンリミテッド』も観てないんだ。映画に出ている僕を観てほしい。子供も大人も両方が楽しめる映画を作るというのは、大きな挑戦だと思うよ。いつか僕もそういう映画を作りたいし、そういう映画に出ないとね。


>>ジェイスン・ステイサムのインタビューはこちら
『トランスポーター3 アンリミテッド』

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【ストーリー】
常にハイリスク、血の匂い漂うワケありの依頼品を運ぶクールな運び屋=トランスポーター、フランク・マーティン。今回の依頼品は、国家を揺るがす赤い代物。運び屋の3つのルール<1.契約厳守 2.名前は聞かない 3.依頼品は開けない――そのいずれかを破った時は、死>に加え、車から20m以上離れたら爆死する罠まで仕掛けられた。隣のシートには同じ罠を仕掛けられた謎の美しい女。フランス、ドイツ、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナとヨーロッパを縦横無尽に駆け抜け、壮絶なカーチェイスと大迫力の銃撃戦を繰り広げる。隠された世界規模の陰謀、依頼主の正体は? 目的は?

制作・脚本:リュック・ベッソン
監督:オリヴィエ・メガトン、ロバート・マーク・ケイメン
出演:ジェイソン・ステイサム、ロバート・ネッパー、フランソワ・ベルレアン、ナターリャ・ルドコワ ほか

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