2009年08月13日 10時00分
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2009 テレビ朝日・東映AG・東映 劇場版「ディケイド・シンケンジャー」製作委員会 8月8日全国ロードショー
「仮面ライダー」アニバーサリー映画が大ヒット 全ライダー総出演、もう一つの理由
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8日に公開され全国345館で封切られた『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』は、初代からの全ライダーが一堂に会することから、子どもだけでなくオールドファンの注目も熱かった。予想通り、各劇場には、平成仮面ライダーの子どもファンからその親世代、そして懐かしの昭和版オールドファンが大挙して押しかけ、週末の興収ランキングで、初登場1位を獲得した。
■再構築を経て、再び“創造的破壊”へ
一般的には「平成仮面ライダー10周年のアニバーサリー」と公表されているこの企画、しかし制作側の真意はまた別のところにあるようだ。
「この10年、毎年さまざまな工夫を重ねてきた結果、仮面ライダーのイメージは人によってバラバラになってしまったんですね。たとえば『電王』から入った若いファンは、その前のライダーなんてまったく知らないでしょう」(東映・白倉伸一郎プロデューサー)
『平成仮面ライダー』シリーズは作品によって世界観や敵を変えることで、長期シリーズながら新鮮さを失わないことを実現してきた。
「とはいえ、長期シリーズというのはやはりどこかで“共通認識”がなければいけないものなんです。『水戸黄門』を見たことがない人でも、“助さん”“格さん”というキャラクターや“印籠”といったアイテムを知っているように。『平成仮面ライダー』はその定型を壊し続けてきましたから」(白倉氏)
『ディケイド』の全ライダー登場というのは、「仮面ライダーとはこういうものである」という共通認識を再構築することが狙いなのだ。白倉氏は言う。
「『平成仮面ライダー』が定型を壊してこられたのは、『昭和仮面ライダー』が確固たる定型を築いてくれたから。『ディケイド』によるブランド再構築は、壊す対象の提示という意味でもあります。これでまた、次の10年間は壊し続けられるというわけです」
なお『ディケイド』は8月に放送終了し、9月から新シリーズが始まる。これまで1月にスタートすることが定番だった放送サイクルを一新するというのも10年目のチャレンジである。
「この10年、『戦隊シリーズ』と『仮面ライダー』の放映スケジュールがほぼ同じサイクルで回っているのをどうにか変えたいと狙ってきました。というのもどちらも時代性を反映するため、同時期に企画しているとどうしても主人公像からマーチャンダイジングから似通ってしまう。つまり社内で競合してしまうんですね。時期をずらせば戦隊を見ながらライダーの企画を立てられるし、逆もまたしかりなんです」(同)
バリエーションの提示とそれに伴うユーザー層の広がりを目指して、新たなる“創造と破壊の歴史”が幕を開ける。