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加護亜依も共感、映画が描く米高校生“階層社会”の現実

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 アメリカ中西部、インディアナ州の保守的な都市ワルシャワの高校生たちの日常を約1年に渡って追い続け、今年のサンダンス映画祭で最優秀監督賞(ドキュメンタリー部門)を受賞した映画『American Teen』が、11日(土)から東京・大阪・名古屋・福岡・札幌で公開され話題を集めている。映画の公開に先立って行なわれたイベントに登場した加護亜依は、登校拒否も起こす変わり者のハンナに共感するとコメントしていた。

多くの人の共感を得るハンナとバスケットボール部のミッチ(左) 

多くの人の共感を得るハンナとバスケットボール部のミッチ(左) 

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 『American Teen』というこの作品、日本ではあまり知られていないアメリカの高校生の間に存在する“階層社会”の現実をあぶり出しながら、階層上位にいる者は上位なりの、下位にいる者は下位なりの悩みに立ち向かいながら生きている生の姿に触れることで、いつの間にか彼らに共感し最後は勇気をもらえる内容になっている。

 ORICON STYLEでは、この映画の公開に先立って限定試写会を実施。そこで作品に対するアンケートを実施した。このドキュメンタリーには主に5人の男女にスポットライトが当てられているのだが、興味深かったのが「5人の登場人物のうち、印象に残ったのは誰か?」という質問。

 55%と半数以上の人が「印象に残った」と答えたのが、周りからは変わり者と思われているハンナという女の子。ハンナは一時、登校拒否を起こすほどの大きな失恋を経験。しかしその後、学校でもイケメンで知られるミッチというバスケットボール部の選手と付き合い始め、一転学校中の話題をさらうことになる。ところがその恋愛もあっけなく終わると、高校卒業後はLAで映画の勉強をすると言って両親との葛藤を繰り広げることになる。

 ハンナに次いで30%の人が「印象に残った」と回答したのがメーガン。彼女は高学歴な家庭に育った才色兼備のお嬢様。アメリカの高校では女子の最上位に位置づけられる存在で、わがままな振る舞いで多くのトラブルも生むが、実は人間関係や進学問題が大きな悩みの種だということが徐々に明らかになっていく。

 その他、日本ではオタクに位置づけられるジェイクという男の子に共感を覚える人も15%いたが、いずれの登場人物も恋愛を含む人間関係に悩みを抱えているのが共通点。バスケットボール部のエースでありながら、経済的な問題で大学進学できるかどうかの瀬戸際を経験する男の子コーリンなどは、今の日本人にはなかなか共感を得られないらしい。

 ちなみにこの映画の公開に先立って行なわれた「ジャパニーズ・ティーン ムービーコンテスト」のゲストで登場したタレントの加護も、「共感した登場人物はハンナ」と答えていた。今の日本人が最も共感するリアルなアメリカの高校生の現実がどんなものなのか、その眼で確認してみるのもいいかもしれない。

加護亜依公式ファンクラブ『Biscuit Club』

関連写真

  • 多くの人の共感を得るハンナとバスケットボール部のミッチ(左) 
  • 階層社会の最上位に立つ才色兼備のお嬢様・メーガン(中央) 

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