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2008年09月20日 18時00分
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【コラム】『太陽と海の教室』最終回直前 今、なぜ熱血教師なのか?

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 織田裕二が主演の月9ドラマ『太陽と海の教室』が来週で最終回を迎える。2004年に放送された『ラストクリスマス』以来の月9主演ということで、スタート前から注目度は高かったようだが……。第1話の冒頭で、海の中から溺れた子供を2人抱えて画面に登場する織田の姿を観て「これは過去の月9ドラマの前例を覆すシュールな作品になるのだろう」という予感がした。08年現在の織田裕二が演じる以外にはあり得ない脚本。織田裕二という熱血漢ありきの脚本と考えてもいいかもしれない。でもなぜ、この時代に熱血漢なのか?

 物語は、回を重ねるにつれ、時代の空気に合わせた何かしらのテコ入れや、方向性の見直しがあるかもしれないという視聴者のドキドキ感を無視しつつ、最終回を来週に迎える今週までのストーリーは、頑固にまっすぐに突っ走り続けた。多少の変化があったとしても色でいえばピンクからオレンジに変わったくらいの微調整。織田裕二演じる教師・櫻井朔太郎はキャラを変えることなく、むしろその無理めなキャラクターを増長させて最終回のゴールに用意されたテープを切ろうかというような勢いだ。さすがUZ! 織田裕二!!

 脚本家、演出家は、現代の空気感とのギャップをエンタテインメントに昇華させようと思ったのだろう。確かに食い合わせの悪さは味となる。間違っていない。賢い。それを演じ切れるのは織田裕二しかいないのもわかる。そう、わかるだけに、どこかテレビとの距離を感じてしまったのが残念だった。もしかしたら、こういったドラマを作るのは5年くらい早かったのかも。製作側が賢すぎたのかもしれない。

 そう、現代の空気感とは、熱血という言葉が“ポジティブ”ではなく“ネガティブ”に聞こえてしまう2008年のことだ。そんな時代にあえて竹槍でB29を落とそうとするかのような主演の織田裕二と脚本の坂元裕二というダブル裕二に敬礼! 

 視聴者は『太陽と海の教室』をベタなドラマと思ったかもしれないが、これはかなりシュールなドラマだ。シュール過ぎる。最終回が楽しみである。(松本哲也)

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