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劇団四季が創立55周年会見、衝撃作『春のめざめ』製作を発表

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 今年、創立55周年を迎える劇団四季が創立日となる14日(月)、横浜の四季芸術センターにて記者会見を行った。代表の浅利慶太は、劇団の55年の歩みを振り返りながら関係者、ファンへの感謝の意を述べ、さらに新作として、子どもたちの性へのめざめを赤裸々に描く、ブロードウェイで大ヒット中の異色のロック・ミュージカル『春のめざめ』を来年春より上演することを発表した。

創立メンバー、歴代メインキャストが一堂に会したパーティ 

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 創立メンバーが勢ぞろいしたこの日の会見では、浅利が劇団の創立当初から55年を振り返り、これまでの活動にまつわる数々のエピソードを披露した。また、浅利の友人であり劇団四季を初期からサポートしてきた中曽根康弘元総理大臣がパーティに出席。「ここまでの発展があったのは、浅利さんの演劇に対する執念と劇団員の団結した力があったから。劇団全員にエネルギーと魂が備わっている。もうすぐ100周年(笑)。志をつらぬいて日本、世界の平和に貢献されることを願う」と祝辞を述べた。

 一方、この先の劇団の展開として、新作レパートリーのほか、全国の子どもたちに演劇を届ける「こころの劇場」プロジェクトや、創立55周年のセレブレーションイベント『劇団四季ソング&ダンス〜55ステップス〜』の開催などが発表された。

 そのなかでも目玉になるのが、昨年のトニー賞で8部門を独占した話題作『春のめざめ』の上演発表だ。ブロードウェイで今もっとも注目を集める同作は、19世紀のドイツを舞台、に思春期の少年少女たちが直面する親と子の問題、教師と生徒の関係、性体験などさまざまな葛藤を赤裸々に描く衝撃作。

 『春のめざめ』は、2006年12月にブロードウェイに登場するや大きな反響を巻き起こし、2007年のトニー賞ミュージカル部門で11部門にノミネート。そのうち最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀楽曲賞など主要8部門を独占し全世界から注目され、日本公演への期待が高まっていた。この作品の製作にあたり浅利は「欧米の倫理観、宗教観を下敷きにしているので、日本向けに相当の脚本の書き直しが必要」とし、英語や演劇の知識、経験が豊富で作品に惚れ込んでいる俳優、スタッフによって日本版のアダプテーションが行われていることを語った。

 なおキャストは現在のところ未定。この先の発表に注目が集まりそうだ。

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