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若年層には新鮮! 懐かしのカバーソングがCM界でブーム?

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 徳永英明の『VOCALIST』シリーズの成功によって、ミュージック・シーンに新たなカバー・ブームが巻き起こったのも記憶に新しい。そんななか、CMタイアップ曲好感度ランキングでも、安室奈美恵EXILEが往年のヒット曲をカバーしたCMソングがベスト10入りを果たした。

 言うまでもなく、オリジナルを知っていてこそ、聴く側にカバー・ソングの“味わい”が生まれてくるものだ。逆を言うなら、カバーは常にオリジナルと比較される運命にある。では、リスナーがオリジナルを知らない世代だとしたらどうだろう。当然、カバーされた音源という情報については様々なメディアを通じて伝わってくるだろうが、比較対象となるオリジナル音源に関する知識が一切ないのだから、彼らにとっては耳にする“カバー”サウンド自体をオリジナルと感じるはずだ。余計な先入観もなく、オリジナルをバイパスとする“味わい”に至ることもない分、ピュアな感覚でその作品に対する評価を下すことだろう。だが、すでに“面識”のある作品という親近感もないという点で、多くの新曲と同じ土俵で評価されることもまた事実なのである。

 CMの世界においても、70年代〜80年代にかけてのヒット曲やそのカバー曲が使われるケースが少なくない。クイーンの作品は、オリジナルでの使用、倖田來未によるカバーなど、高い人気を誇るポジションにあるが、他にも酒井法子による「世界中の誰よりきっと」や倉木麻衣「Top Of The World」など、オリジナルがヒットした時代を共にした人々にはたまらないカバーがCMを通して耳に飛び込んできている。

 しかし、そんな“ノスタルジー”も中学生・高校生にとっては皆無といっていい。彼らは1つの曲としてCM曲に接している。

 そんななかで、安室奈美恵のヴィダルサスーンCM曲(映画「フラッシュダンス」主題歌で、麻倉未稀が当時日本語でカバーしたことでも知られる)と、キリン「麒麟ZERO」で使われているEXILEの「銀河鉄道999」がランクインを果たした。ひょっとしたら彼らはオリジナルの知識もあるのかもしれない。だが、そこに感じているのは間違いなく“新鮮さ”だろう。10代にとってのカバー曲は、新たな発見の“宝庫”となっているようだ。

■5月度CMタイアップ曲好感度ランキング(中・高校生)



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(2008年4月17日〜4月21日、1都6県在住の中・高校生、各300人、計600人にインターネット調査したもの) 
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