木村祐一（08年3月撮影）

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　依然としてソフトバンクモバイルの“犬のお父さん”が大人気である。次々に明かされる“新事実”が視聴者の興味をキープしていることに加え、比較的静観の態勢にあった人々までをも巻き込んで膨れ上がっている。獲得票数は2位以下を大きく突き放しており、独走の状況にあるといっていいだろう。

　とはいえ、このシリーズがスタートした当初、“お父さん”の存在はCMのアクセントであり、マスコット的な打ち出し方に過ぎなかった。だが、その“脇役”が一気に脚光を浴びることに転じたのである。

　脇役から中心的存在へ──それは、NTTドコモのCMで異彩を放っている木村祐一にもいえることだ。当初は“主人公グループ”の1人である妻夫木聡の上司役として、狂言まわしのポジションにいた彼が、現在は輪の中心でストーリーを動かしている。「木村祐一と妻夫木くんのストーリーが面白い。特に、木村さんの二面性がいい」（栃木県・26歳）「キム兄が可愛い」（東京都・27歳）「木村祐一さんが出ているシーンはどれも面白くて笑ってしまう」（東京都・36歳）といったコメントは、そのまま上記の“犬のお父さん”への反応にダブってくる。

　ドラマの世界では脇役だった役者がCMで注目を集めているケースもある。全日空「エコ割」のCMで自宅にやって来たマーライオンに水を浴びせられているシーンが人気の温水洋一。バラエティ番組でのいじられ役などで、俳優業とは別の魅力を発揮していた彼が、CMでも脚光を浴びたのは、昨年末から放映されたau「劇団なかま」シリーズでの特異なポジションによってである。そこでつかんだ人気が今回の作品に結びついたのだろう。「とにかく面白い!!　爆笑しました。温水洋一の演技もいい！」（東京都・43歳）「マーライオンが家にあるのと温水さんがおもしろい」（埼玉県・38歳）。意外性のあるストーリー展開のなかにキラリと光るバイ・プレイヤーの存在。CMが隅々まで見られている時代だからこその注目ポイントなのだろう。

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（2008年3月19日〜3月24日、1都6県在住のF1・F2層、各300人、計600人にインターネット調査したもの）