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青山テルマ feat. SoulJa「そばにいるね」がトップを獲得 楽曲と映像の一体感で魅了


 時折、これはPVの一部なのだろうかと錯覚してしまうようなCMに出会うことがある。多くは歌っているアーティスト自身が出演しているものだが、なかにはそうではないCMも存在する。楽曲“ありき”で作られたかと思えるほど歌のストーリーと映像が一体となり、見終わった後も深い余韻を残すようなCMだ。

 20世紀のJ-POPシーンにその例を求めると必ずあげられるのが、JR東海「クリスマス・エクスプレス」で使われた山下達郎の「クリスマス・イブ」であろう。この曲をモチーフに作られたというCMは、遠く離れて暮らす恋人同士が、クリスマスの夜に駅で劇的な再開を果たすというストーリーで、毎年放送されるたびに視聴者に感動を与えた。曲は大ヒットし、クリスマスは家族のものからいつしか恋人たちのものへと移り変わっていった。その意味では、CMソングがライフスタイルにまで影響を与えた稀有な例といってもいいだろう。

 今回の調査で1位となった青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」が使われているNTTドコモの「START! DoCoMoキャンペーン」も、まるで楽曲のPVなのだろうかと思えるほど、曲と映像が一体となって見る者を虜にする。「CMの甘酸っぱい映像とともに、切なく心にしみてくる」(東京都・26歳)「別れや新しい生活が始まる寂しさ、ドキドキ感がCM映像と合わさって伝わってくる」(神奈川県・29歳)「初めて携帯を持ち、初めて友達から届いたメールに静かに喜ぶ高校生の雰囲気とマッチしている」(神奈川県・42歳)「登場する女の子も自然な感じでいいし、曲がマッチしていてとてもいい。用事をしていてもつい手を止めて見てしまう」(千葉県・47歳)。

 1人の人物に焦点を絞った展開は、決して派手なものではないし、有名俳優をキャスティングしているわけでもない。だが、まるで以前からこの曲がこの映像についていたかのような絶妙なフィット感を醸し出して心に迫ってくる。楽曲の内容が“遠距離恋愛”を描いているのも興味深い。新たなスタンダードCMの誕生を予感させる。

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(2008年2月18日〜2月22日、1都6県在住のF1・F2層、各300人、計600人にインターネット調査したもの) 
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