俳優の前田敦子、三島有紀子監督が18日、都内で行われた映画『一月の声に歓びを刻め』(2月9日公開)完成披露舞台あいさつに登壇。前田は、過去に性被害をうけ、トラウマを抱える“れいこ”という難役に悩み抜いて出演を決めたことを明かした。 本作は、『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』『Red』など多くの作品を手掛け、国内外の映画祭でも高い評価を受ける三島監督の長編10作目となる最新作。監督自身が47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに、「性暴力と心の傷」という難しいテーマにあえて挑み、心の中に生まれる罪の意識を静かに、深く見つめる映画。 三島監督は「たった二人で映画をつくろうと決めた作品なので、そこからキャストのみなさんやスタッフの方々が一緒に作ろうと言ってくれて、ここまでこれました。お金も集まってない、配給も公開日も決まっていない中で『一緒につくろう』と言ってくださったことがすごくうれしかった。このメンバーだからこそ、この作品を見ていただけるんだなと思うと感慨深いです」とやっと完成した同作への思いを吐露。
2024/01/18