俳優の片岡愛之助(51)が7日、都内で行われた新作歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』の取材会に参加し、同作の脚本・演出を手がける戸部和久氏とともに同作への意気込みなどを語った。 本作はモンキー・パンチ原作の人気シリーズ『ルパン三世』をもとにした新作歌舞伎。石川五右衛門が実在した安土桃山時代に舞台を置き換えたオリジナルストーリーが展開され、ルパンたちの活躍を「本水」「だんまり」といった歌舞伎の演出や表現技法を盛り込んで描く。ルパン三世役を片岡、石川五ェ門役を尾上松也、次元大介役を市川笑三郎、峰不二子役を市川笑也、銭形警部役を市川中車が演じる。12月5日から25日まで、東京・新橋演舞場で上演される。 片岡は「私も『ルパン』を読み、見て、育ってきました。今回、歌舞伎で『ルパン』をやると聞いたとき、どうするんだろうと。面白いなと思いつつ、難しいだろうなと思いました」と回顧。戸部氏らとともに話し合いを重ねたと言い、「結果、『安土桃山時代にルパン一味がいたらどうなるのだろうか』というところに落ち着きました」と紹介。「歌舞伎はもともと夢の世界でございます。一太刀で何人もの人が吹き飛んだりですとか、ありえないことが起きる。そういったところを踏まえて、歌舞伎の『ルパン』を楽しんでいただきたい」と自信をのぞかせた。 妻で俳優の藤原紀香(52)は、来年2月6日から東京・明治座で上演される明治座創業150周年ファイナル公演舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』の主演(来生瞳役)を務めることが決定しており、夫婦そろって日本を代表する“怪盗”を演じることになる。