俳優の岸谷五朗（47）、深田恭子（28）、木村多江（40）が27日、パシフィコ横浜で行われた映画『夜明けの街で』（若松節朗監督）の完成披露試写会で舞台あいさつを行った。この日が誕生日で「47ちゃいになりました」と赤ちゃん言葉で照れ隠しの岸谷は、不倫相手役の深田、妻役の木村からそれぞれ誕生日ケーキがプレゼントされ、現実でも板ばさみ状態に「どっちにしますか？って…。映画の中で散々苦しんだので、今日は2つ持って帰ります」と額の脂汗を拭った。

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　レッドカーペットが敷かれた会場には歌手の久保田利伸（49）も登場し、同作のエンディングテーマ「声にできない」を熱唱した。横浜を舞台に、甘く残酷な不倫の恋に溺れる主人公・渡部和也を演じた岸谷は「現実でも働いてる東京から見て、横浜には少し虚構の世界を求めるというか、夢の世界を求めるところがあった。まさに横浜は景色もきれいで、役作りにおいて助けられる部分があった」と横浜ロケを振り返った。

　久保田の歌声で甘いムードが漂うなか、深田は「こんなに多くの人が観に来ていただけて、胸いっぱいです」とにっこりと微笑み「切ない気持ちやかけがえのないものが、この曲に詰まってると思う」と、本編ラストにかかる久保田の楽曲もアピールした。

　木村は「いい奥さんなのに、横浜の街で旦那さんが浮気するとはね。そして浮気現場でレッドカーペットを踏むとは思ってなかった」と笑いを誘い、「私の方が恭子ちゃんよりも先に五朗さんと演じて、幸せの後にいかに苦しくなるのかがわかってたので、五朗さんをいたぶるように演じました」と不敵な笑み。これには岸谷も「苦しかったです」と声を漏らしていた。

　ミステリー作家・東野圭吾初の恋愛ストーリーを映画化した『夜明けの街で』は10月8日（土）より公開。