大好きな海外アーティストのライブを観て以来「いつか、ここで」と憧れていたステージ(新木場STUDIO COAST)に立ち、感無量といった様子のメンバー。オープニング曲「4」(「さよならフロンティア」のカップリング)では、ポップでキラキラとした雰囲気が会場に充満する中、黙々と音に心酔するメンバーの姿が印象的だった。続けて「青い栞」「さよならフロンティア」と人気曲を立て続けに。観客は、リズムに合わせてジャンプしながら、徐々にGalileo Galileiの世界にハマっていった。
最初のMCでは「MCが苦手なので手短に」と前置きし、ボーカル&ギターの尾崎雄貴が話す。「今回は新曲をたくさん持って来ました。8ビートノリの曲や、ピョンピョン飛び跳ねる感じの曲なので、覚えて帰ってください」。その新曲は、「フロイト」「Imaginary Friends」など、未発表の3曲。ステージには各メンバーの前にシンセが置かれており、これがどのように使われるのか気になっていた観客も多かったはずだが、1980年代のエレクトロポップをほうふつとさせる「フロイト」では、雄貴とギターの岩井郁人がシンセを弾くなど、随所でシンセの威力を発揮した。ギターバンドという枠を大きく飛び越えた新しいGalileo Galileiの提示に、観客は一音も聴き漏らすまいと、じっと聴き耳を立てる。それに対し、「みなさんすごく集中して聴いてくれていたので、すごくうれしかったです」と雄貴。新曲に対する反応が良かったことに、ほっと安堵の表情を浮かべていた。
後半はノリの良いナンバーでたたみ掛ける。力強いメッセージの「くそったれども」や、新曲「明日へ」(12月7日発売)など。「Monday7s」では、みんなで手をぐるぐる回す振り付けで盛り上がり、「初期の頃に作った曲です」と紹介した「ハローグッバイ」では、雄貴の弟でドラムの尾崎和樹が、前に出て来てシンセを弾くパフォーマンスも。アンコールでは「せっかくのアンコールなので、ライブではぜんぜんやっていない曲を聴いてください」と、「フリーダム」と「スワン」を演奏した。「フリーダム」は「岩井くんと出会ったばかりの頃の曲」で、歌詞にはテレキャスターという言葉が出て来る。ギターロック好きな雰囲気がにじみ出ている曲調に、多くの観客が共感していた。またMCでは、和樹が来年3月に高校を卒業することにも触れた。和樹はこの日、サンタクロースの帽子をかぶって演奏。「もう大学生になる年齢だっていうのに……こういうキャラももう卒業かな」と笑う和樹に、会場からは「カワイイー」との声が、たくさん挙がっていた。
ギターバンドという固定概念を捨てシンセを演奏するなど、音楽観の広がりを感じさせる姿を観せてくれた彼ら。演奏スタイルも自由な雰囲気で、それが非常に心地良かった。最後に「すべては、みんなを楽しませるため、自分たちの好きな音楽をみんなに届けるため。それには、すごく自信があります!」と雄貴。全15曲と曲数こそ少なかったものの、次の作品では一体どんな音楽を聴かせてくれるのか?今後の楽しみが増すステージだった。
(文:榑林史章)